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作品評  /  イラストへの評を見る。
されど罪人は竜と踊る II 灰よ、竜に告げよ

著者 : 浅井ラボ
絵師 : 宮城
ISBN : 4-04-428902-6
page : 459p


猫目・葉月 /
  科学臭漂う魔法戦と悪口雑言という魅力に関しては、自分が語るまでもないでしょう。各章冒頭の引用文めいた文章も、かなりイイ味だしてると思います。それらに加え、この2作目ではあまりにも容赦のない展開(というか事実)に圧倒されます。あれほど凄絶な話をよくぞ逃げずに書ききったもんです。
あとこれだけは言わねば。シリーズ通して最も魅力を感じる人物は――――モルディーン猊下!! 陰謀家万歳! 巻き込まれた場合感情的に受け入れられるか、という問題はありますが、人間として最強であるこの方を崇めずにはいられません。
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東雲長閑 /
  まずすごいのは、登場する天才、レメディウスが真に天才らしく描かれていることだろう。国家ぐるみの大事件をも超えていくすさまじい大戦術を計画する一方で、天才故の苦しみも遺憾なく描写されている。
また、私的なことを描こうとする小説が多い中、現実と深く関係した国際政治について描ききった点で志が高い。
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天井 /
  これだけ、主人公を含む登場人物をどん底まで落とすか!唸らせてくれた一冊。
主人公たちは、もちろん強いのですが決して最強ではなく、小賢しい知恵には恵まれていても、叡智にはたどり着けず‥
世界の無慈悲に押しつぶされそうになりながら、生きていく‥、

悪口雑言、馬耳東風の主人公たちの軽口にも注目の一冊です。
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高空 昴 /
   やや低迷気味な印象があるスニーカー文庫において、久しぶりに個性と面白さに溢れた作品が出た。そんな感想を抱かせたのが、この「されど罪人は竜と踊る」シリーズだ。
 怒涛の如き化学・物理知識で描写される術式(魔法のようなもの)は圧巻の迫力であり、程よく毒のあるキャラクター達の会話や行動は子気味がいい。よくあるライトノベル系ファンタジーの皮を被っているが、中身の方は、やや荒削りながら活劇小説として高い水準に達していると思う。
 シリーズの中でも私が最も好むのが、この二作目だ。
 都市全域を舞台としたシティ・アドベンチャーといった内容の本作は、登場人物たちの心理や思惑が交錯した、スピード感溢れるサスペンス・アクションと言えるだろう。
 生きたキャラクター達が織り成す、壮絶な戦いをぜひ楽しんで欲しい。
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欠陥製品 /
   「されど罪人は竜と踊る」のシリーズは、主人公も敵役も他の作品とは違い、正義でも悪でもないが、生き残るためなら卑怯者にもなるし、仕事のためなら他人を害することも躊躇わないような登場人物ばかりでとても面白いです。
 特に主人公である「ガユス」と「ギギナ」の悪口雑言はたまらないですね。ギギナの暴虐無人っぷりに対するガユスの鬼ツッコミや、ギギナをからかうと大剣でツッコミをしてくると分かっていながら、それでも実行するガユスの命がけのボケ。なんでこの二人は一緒に仕事が出来るのか不思議ですよ。
 文章はだいぶ回りくどく、読みづらいですが途中のギャグで頭を休憩させてくれ、ついつい続きを気になってしまい一気に読んでしまいますね。
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ED-purple /
  絵に惹かれたんです。最初は。
そしたらね、凄かったんですよ。
何がって、描写力が。
化学反応バリバリな魔法のエフェクト
ドロドロな人間関係とグログロな内面精神
しょうも無いひそやかな笑い
去年俺が読んだ中でバッカーノの次に面白かった。
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rustynail /
  これまた癖のある文章のものをひとつ。
ふたつの事件が織り成す重厚のあるストーリー。
読んでいて引き込まれます。
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御ノ字 /
  毒舌の応酬と理屈溢れる台詞。
咒式関係の設定。
ダウナー系の物語。
素晴らしく私にぴったりでした。
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新手のスタンド使い /
  怒涛の毒舌合戦もテクノマジックである咒式も、人を選ぶけど楽しめる人にはかなり楽しめる作品だと思います。
ただ、学校で読んでいると思わず吹き出してしまう可能性が・・w
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