イラスト評
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作品への評を見る。
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君の嘘、伝説の君
著者 |
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清水マリコ |
絵師 |
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toi8 |
ISBN |
: |
4-8401-0886-2 |
page |
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263p |
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TAG
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1作目の「嘘つきは妹にしておく」同様、小説の内容はもちろん、タイトル・イラストすべてにミステリアスな雰囲気が漂う作品。裏表紙のあらすじを読む前にタイトルとイラストでぐっとひきつけられてしまいましたが、内容もイメージを裏切らないものでした。ちなみに2作目のタイトルは「嘘だけど伝説の君へ」だったのが急遽今のタイトルに変更されたそうですが、元のタイトルの方がずっとミステリアスな感じがするのに残念です。 |
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トビー(偽)
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正直、内容に関してちょっと物足りないものを感じた。 だが、この作品の雰囲気が非常に気に入っているのである。
ぼくがライトノベルを買う際にチェックするものは
・タイトル ・作者 ・イラスト
の3つ。
タイトルはかなり重要だと思っている。センスのないタイトルの作品は、どうしても色あせて見える。
作者。むろん重要に決まっている。
そしてイラストである。 どんなに面白い内容でも、イラストが趣味に合わないとそれだけで読む気が失せる。 かえってない方がいいくらいだ、と思うことさえある。
その点、この作品は非常にいいところをついてきた。 じつにぼく好みといえる。
・・・・・・まあ、肝心の内容が個人的にはイマイチだったわけだが。 とはいえ、前にも書いたように、作品の空気というか、雰囲気自体はかなり気に入っている。おそらく、今まで読んだ中でも1,2を争うほどに。
つまり、文章と挿絵の歯車が、がっちり噛み合ってとてもいい相乗効果を発揮しているように思えたのだ。ぼくにとっては。
そして、それこそがライトノベルの存在意義だと思う。 |
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新月お茶の会
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粗い描線とくすんだ色彩が放つ汚れたリアリティが、ともすれば浮世離れしすぎかねない設定の小説を此岸に繋ぎとめる。正しく明瞭な形と曖昧な表情の間の揺らぎが嘘と本当の間に揺らぐ物語とぴったりと寄り沿う。 小説とイラストの間に、これと言った工夫のないまま成立してしまった、手が合うという、これは一つの奇跡である。 |
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高森太郎
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背景まで書かれているのに、全体的に不思議な雰囲気をかもし出す。 最近主流の塗り方ではないし、鮮やかな色使いではない。どちらかと言うとくすんだ色。そして、ありのままに書き込んで、妙に記号化したりしていない線。それらがすごくきれいで、美しいと感じます。
個性の強い、どのようなイラストをつけても、すべて合わないと感じるであろう物語に、ここまでしっくりと合う。本文と、分かれるでもない、そして、完全にくっついてしまうわけでもない。 映画の中に、劇の中に入り込んで、自分の視点が主人公の視点にかぶさってみているとき、イラストが現れて、それを程よくほぐしてくれる。 自分は、限定枠の方で、この本に一票を投じさせていただきましたが、この本には、このイラスト。これ以外ありえないと思えます。よって、こちらのイラストの方でも票を投じます。
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さかなや
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絵の技術的なことはよくわからないのですが。 光の使い方と、キャラの表情がとても印象的でした。章の初めに、予告っぽく見開きイラストを載せるのもいい感じかと。 |
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