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零崎双識の人間試験
著者 |
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西尾維新 |
絵師 |
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竹 |
ISBN |
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4-06-182359-0 |
page |
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288p |
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トドドド
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貫通、という言葉が似合う素晴らしいバトルもの。 最初から最後までどこまでも突きぬけて予測も出来ない所に着地した。 下手な禅問答よりこんなバトルものの方がより個性が出ていると思う。 |
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赤月襲
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戯言シリーズの魅力というのはなんなのでしょうか。はっきり言ってこの作品はミステリー誌に載っていながらミステリーではないですし(笑)登場人物たちはどこか壊れてしまっているような、自分の中だけで世界すべてを完結させてしまうような、そんな危ない感じがするのですが。それでも読んでいくうちにぐるぐると大きな渦に巻かれてしまい、一気に読んでしまうのでした。ああ。 小説というよりサイコ漫画くさいストーリー展開ですが、何度も読み返すうちにそこから何かをつかめるような気がします。 この読者を煙にまくような、意味を掴まないままでも読み流してしまう文体は好みが分かれるところでもあるのでしょうが、私は好きです。 |
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京の学生
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戯言シリーズ番外編、のようなものです。一応これ1冊でも読めますが、クビキリサイクル〜ヒトクイマジカルまで読んでしまってから目を通すと、これまでに出てきた人物、物事のいろいろな側面が見えてなお一層楽しめると思います。 内容については他の方に任せるとして、やっぱり西尾維新独特の文体には一度はまるととことん惹きつけられます。 |
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きぃる
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戯言シリーズの外伝ということで楽しみにしていた。注文してまで購入したけど後悔なんてないし。 『人間試験』ってのが何なのか判らなかった読書前。 何と無くだけど判った読書後。『試験』で診るものの一つはたぶん 『家族を大切にしているかどうか』ということだと思う。『合格』した彼等は家族のことを思っていたわけで。 そして気に入った科白 「(前略)だってあのあにきならこういうに違いない――『家族を試験(ため)す馬鹿がどこにいる』ってさ」 |
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にわか読者の名無しさん
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この作品は戯言シリーズの番外編なので、いきなりこれから読んでも無問題です。本編とのリンクは数箇所ありますが、それも本質に関わってくるほど重要なものではありません。 さて、この作品のテーマは愛、それも家族愛です。愛とは何か。家族とは何か。兄弟姉妹とは何か。そんなことを語りかけてくれます。登場人物は全員殺人鬼ですが。 この作品に出てくる『零崎』の姓。これを名乗る零崎一賊は、血よりも濃い絆で結ばれています。まるで任侠の徒ですね。殺人鬼ですけど。 この作品の舞台では、人を殺すことは特別なことではありません。呼吸をするのと同じように人を殺します。それも登場人物全員。そんな設定に嫌悪感を覚える方は、この作品には向いていません。 ですが、ティーンズ向けの恋愛小説、ほのぼのとした家族系コメディはもうお腹一杯、という方には非常にお勧めです。家族とは、血の繋がりとは限らず、また義がついたり十二人いたりとか、そんな生ぬるいものではない。そんなことを考えさせられる作品です。
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元
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シリーズは本格としても、この作品だけは完璧に『本格ではない』と考えます。『本格って何?』と訊かれても答えられませんが、少なくとも本格ではない、と。作中の内容は『ジョジョの奇妙な冒険』を感じさせる二転三転する攻防が面白く、今までに本格の駒としてしか使われていなかったキャラたちが上手く飛び出してきています。実に上手いと感じさせてくれた1冊ですね。 |
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炎尾燃
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ムチャクチャなキャラでミステリの王道をつきすすむハチャメチャさが面白い。 |
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kaiei
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「戯言シリーズ」から派生したのがこの作品。 殺人鬼一賊「零崎」と殺人集団「早蕨」兄弟との 超人間同士の戦いを描いた作品。 流血の繋がり「零崎」と血の繋がり「早蕨」 との退避。 西尾維新独特の文体で描かれる両者の血の闘争は ぐいぐい引き込まれて目が離せません。 それと所々に挿入される実に偏ったギャグ。 元ネタがわかる人間にとってはたまりません。 「戯言シリーズ」から完全にミステリ成分をとっぱらったような この作品。読み始めたら最後まで止まらない。
あなたは人間試験、合格ですか?不合格ですか? それとも―――。 |
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やんち
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戯言シリーズと微妙にリンクしてます。
もはや一般人の入り込む隙なしという世界になってるので、戯言シリーズのような殺人事件が事件として扱われてません(笑)。
けれど、次々と場面が展開していくので、読み出すと一気に読むことが出来るかと。 そしてなにより、戯言シリーズを読んでいると、ニヤリとできるところが多々あります。特に後半。 そのためにも読む価値はあるかと。
「人間失格」の勇姿を再び見ることもできますし、ね。
……しっかし、きっと二人がかりでもダメだったんだろうなぁ(涙)。
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いさご
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読んだ後、刃物を眺める趣味が出来た事は、秘密にした方が良いと思った。 動物を刺したいとは思わないけど。 刃物が、血で錆びるじゃないか。
小説の中で、人がよく殺される。 この作品では、特に沢山殺される。 それは、小説の中で人を殺しても殺人罪にならないからじゃない。 小説の中でどれだけ人を刺しても、刃が錆びないからだ。
刃が錆びなければ、殺し続けられる。 一人刺して刃こぼれしていては、愛を語る時間は得られない。 語っている間に、刃は錆びていく。 まして、悲しさを語るには、なおさら時間が足りない。
「それでは零崎をはじめます」 彼(彼女)等は小説の中で、その時間を得る事が出来た。 そんな幸の薄い事は、滅多にお目にかかれる物ではないかもしれない。 |
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sleepyRE
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双識「おにいちゃん」最高。
戯言使い”いーちゃん”と僕様ちゃんが出てこないのは 寂しい気もするけど、単巻で楽しめる作品に仕上がってる。
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文学好きの計算機
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西尾維新さんの作品をはじめて読んだのが、ウェブで掲載されていたこれ。 なんていうか・・・すごかった。 これのせいで、戯言シリーズを最初から買ってしまった。
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