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応援メッセージ検索結果

『 書評者 : ひさ 』 『 ソート順 : タイトル 』 という条件で検索したよ!
54 件見つかりましたわ。そのうちの 35 〜 44 ( 表示数=10冊 ) 件を表示しますわ。
モノグラフというライトノベル系ニュースサイトはおすすめです
URLはこちらですの。http://monogragh.fc2web.com/

[image:amz] タイトル 吉永さん家のガーゴイル 4
シリーズ 吉永さん家のガーゴイル
著者 田口仙年堂
イラストレーター 日向悠二
レーベル ファミ通文庫
書籍コード ISBN4-7577-1967-1
発行年月日 2004-08-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
東雲長閑 読んでいてうるうるしっぱなしで、
私の大好きなあの人が登場してだーっ(涙が流れる擬音)という感じ。
何でこんなに涙腺をやられたのかと考えてみたのだが、
それはこの小説が「失われてしまったもの」を書いているからだと思う。
いつか私達も失われてしまうから。
masahisa このシリーズは全巻面白いですが、あえてこの1冊を選んでみました。

いつもの御色町ではなくネタばれが舞台ということで、シリーズ中一番毛色の変わった話だと思います。今回は謎の多い兎轉舎の女主人、高原イヨがメインの話ですが、真の主人公は雅臣でしょう。ネタばれネタばれの間で葛藤する雅臣からネタばれのクライマックスまでの流れは最高ですよ!
そして、ラストの場面&エピローグでは思わずホロッときました。このシリーズには本当に泣かされます(いい意味で)
ひさ 明るい雰囲気が多いシリーズの中では異色と言い切ってしまってもいいかも
知れない。笑いのテンションこそ高くはないものの、これまでとは違う新鮮味
やホロリとさせられる結末など、印象に残っているシーンはこの巻が一番多い。
こういう変化球も投げれるんだなぁという実力を見せつけられました。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル 吸血鬼のおしごと 7 The Style of Mortals
シリーズ 吸血鬼のおしごと
著者 鈴木鈴
イラストレーター 片瀬優
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2780-2
発行年月日 2004-09-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
ひさ シリーズ完結巻。既に初期の段階からこういう方向へ持っていこうと予定が立っていた
ような印象で。3巻くらいまでのかりそめの平穏というのが、それ以降の凄惨な現実を
際立たせる為に用意されたもののようで。この結末の着地点はちょっと想像が及ばなくて、
望んでいたものとはまるっきり違っていたのですが、忘れられない程に衝撃を受けました。
永山祐介 どうしようもないけれど、これ以外ない終わり。読み終わったあと、しばらく放心するくらい、入れ込みました。
このお話は、上弦の登場ですべて変わった気がしますね。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 女神の花嫁 後編
シリーズ 流血女神伝
著者 須賀しのぶ
イラストレーター 船戸明里
レーベル コバルト文庫
書籍コード ISBN4-08-600397-X
発行年月日 2004-03-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 「流血女神伝」シリーズの一冊。「流血女神伝」は、カリエは猟師の娘として育ったが、皇子の身代わりとなることをいきなり強制される。ジェットコースター、という比喩がふさわしい、続きが毎回楽しみな作品です。そしてなんといっても文章が上手い。そして登場人物たちが魅力的でありかつ「生きている」ように感じられる。キャラクターとしても、かっこいい男が目白押し、かっこいいお姉さまもあり、いきな女友達もあり、と魅力的です。そして何よりも主人公のカリエが名前や身分をどんどん変えざるを得ない状況に追い込まれながらも、常に希望を失わず、戦い続ける姿が快感です。展開もドラマティック。物語好きにはもう絶好でしょう。また、少女向けを読まない方にも、これはおすすめではます。文章が湿気ていないので、読めると思いますよ!
「帝国の娘」(前後)、「砂の覇王」全9巻、「女神の花嫁」(前中後)、「暗き神の鎖」(前中後)の現在17巻(続刊予定)と、外伝の「天気晴朗なれど波高し。」1〜2巻が発売中。順番通り読まないとほんとにいけないシリーズです。
この「女神の花嫁」は、「帝国の娘」後編で登場するラクリゼの今までの人生の話で、特にこの話を読んで断然評価が上がりました。ほんとうにおすすめです。
rokugomarunisai コンスタンティノープルの陥落を意匠に据えた、『流血女神伝』始原の物語にして現在の最高作。昨今の緩い悲恋話など比較にならない凄絶さ、残酷さ。激しさと、それでいて悪い意味での過激、リリシズムに走らない抑制。数十年後、須賀しのぶを語る上でも外せないであろう一作。これを気に入った方は『嵐が丘』などもどうぞ。
ひさ これまで割と伏せられていたラクリゼとサルベーンの関係を中心に、ザカリア
女神を信仰するザカール人達の事実を描いた外伝エピソードの最終巻。息苦し
い閉塞感は相変わらずながら、ようやく謎が解かれた開放感もあったり。
しかし外伝とは言え、この三部作は知り合い事が知り得た喜びと本編を凌駕す
る程の物凄い展開に圧倒されっ放しでした。興味あらば最初から一気に読むべし。
葉月あき 本編にて主人公カリエを様々な形で守り続けるラクリゼの半生を描いた、外伝エピソード最終巻。
最後まで本編に負けず劣らず壮絶で過酷な物語でした。
特に後編の大半を費やして語られたヨギナ攻防戦は、これでもかというぐらい色々な要素が詰め込まれた贅沢なもので読み応えも十分。

様々な経験を経て、強く凛々しくそして誇り高い女性となったラクリゼですが、そこに至るまでに失ったモノも計り知れず…。
過酷な運命の果てに、カリエだけではなく彼女自身も幸せになれることを願わずにいられません。
サトコ 流血女神伝シリーズ外伝。本編で暗躍するラクリゼが主人公。はじまりの物語。
中編までは確かにおもしろいのだが、やや単調な印象を受ける。しかし、後編で一気に加速度的に展開していく。本編では今まで語られることのなかった、サルベーンとラクリゼの濃密な仲と離別、そしてヨギナ陥落。息を呑むしかない。
是非本編既刊を先に読んでから、こちらに取り掛かっていただきたい。
ちびカリエとちびエドがちょこっと出演しているのが、少々嬉しかったりするが。
極楽トンボ 本編ともタメをはれるだけの重い内容を伴った外伝でした。
ラクリゼの覚悟が痛いぐらいに伝わってきました。
(ものすごい好きなシリーズなんだけど、今言葉の泉が枯渇していて上手い表現が出てきません……)
t-snow 先の読めない容赦ない展開が魅力の流血女神伝シリーズの外伝、というよりはネタばれ
ラクリゼとサルベーン、幸せだった二人がどんどん道を分けていく様はまさに凄絶。
先に本編を読んでその後の二人がどうなるかが分かっているだけに、悲しくて悲しくて。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 平井骸惚此中ニ有リ 其参
シリーズ 平井骸惚此中ニ有リ
著者 田代裕彦
イラストレーター 睦月ムンク
レーベル 富士見ミステリー文庫
書籍コード ISBN4-8291-6274-0
発行年月日 2004-10-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
リッパー 「はつ子は、兄様になら攫われてもいいです!」

富士見ミステリー文庫の3大美少女といえば、「GOSICK」のヴィクトリカ、「しずるさん」のよーちゃん、そして「平井骸惚此中ニ有リ」のはつ子嬢。

そんな、はつ子嬢が姉の代わりに河上君と探偵に出かける参の巻です。
ついでに、河上君の幼なじみ登場で恋の三角(四角?)関係勃発! みたいなー。
各務桜花 何故か事件に巻き込まれたり、放っておけなくて自分から首をつっこむ河上君。だけど、彼なりの決意をもって望むこところがかっこいい。
しっかりミステリーなのです。が、ラブ要素で微笑ましくなってしまう話でもあります。撥子、涼をはじめ、不器用なキャラが頑張りを見せてくれるのが、良い感じ。
プロローグとエピローグの語り手を推理するのも楽しみで、ありとあらゆるところで楽しめます。
ひさ 富士見ミステリーの新展開「LOVE&ミステリー」の要素が今最も上手く
乗っているシリーズがこれだと思う。特にこの物語は女性キャラクターの描写に
魅入られる事多し。巻が進むに連れてミステリ部分でも安定して楽しめるように
なって来たので、もうあとは三角関係で盛り上げていってくれればそれでいい。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル 悪魔のミカタ 13 It/MLN
シリーズ 悪魔のミカタ
著者 うえお久光
イラストレーター 藤田香
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2704-7
発行年月日 2004-07-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
しゅぺるたー It編に入ってから正直「これの主人公って誰だっけ?」と思わないでもないでしたが
悪魔のミカタらしさが残っているからこれはこれで!

第1巻「魔法カメラ」が2002/02に出てからシリーズ最新刊であるこのIt/MLNまで2年半で13冊のハイペースのうえお先生でしたが、ここ数ヶ月は沈黙を続けており、ファンの間では【うえお死んだ説】【うえおは小説止めたよ説】が囁かれておりました。
だがついに沈黙を破り、7月10日にハードカバーではあるものの先生の新作が発売されます。
さすがに悪魔のミカタとのリンクは無いとは思いますが、このハードカバー『シフト -世界はクリアを待っている-』に超期待。

これからも目を離せない作家の一人です。
rokugomarunisai 熱気と言おうか、あるいは熱意と言おうか。それが作品に滲み出る作家だ。
端的に分厚い巻が面白いことからも、それがお分かりいただけると思う。
本作はザ・ワンと呼ばれる吸血鬼と堂島コウとの対決を描く、『It』編の完結作となっている。その前哨戦とも言うべき、異様な盛り上がりを見せた『It/ザ・ワン』(十一巻)、出世作という言葉から大きくはみ出す『グレイテスト・オリオン』(五巻)。この巻も、それらに負けない、どころか今までで最高の厚さとなっている。
これ以上は、『It』編の締めに相応しい物語となった、とだけ言っておこう。
なお、本作をきっかけに『旧約聖書 ヨブ記』を読んでも、裏切られないだろう事を付け加えておく。
第弐齋藤 吸血鬼モノとして秀逸。超燃える。

悪魔のミカタシリーズ10巻からこの13巻It/MLNまでは独立した一個の吸血鬼モノとして楽しめる。 読むなら10巻から読もう。 知らない登場人物なんて気にするな。

悪魔のミカタ〈10〉It スタンドバイ

悪魔のミカタ〈11〉It ザ・ワン

悪魔のミカタ〈12〉It ストラグル

悪魔のミカタ〈13〉It/MLN
peach ここ最近読んだ本の中で、群を抜いて面白かったのがこの本です。登場人物一人一人の想いが熱く、燃えます。敵の吸血鬼ザ・ワンの設定は深くまで作りこまれていて、それが私の知らない吸血鬼像だったので、とても新鮮でした。
10巻から続いたザ・ワンとの戦いの終結には予想外の展開に驚き、最後まで読み終え、しばらく呆然としていました。そのくらい、この物語には驚かされます。とてもお勧めです。
ぎをらむ このシリーズの魅力は、魂をめぐる理性と情熱のせめぎ合いです。とにかく熱いです。本も厚いし。
群像劇なので誰が主役という訳ではありませんが、私は鴨音木エレナ、神名木唯、山本美里、舞原サクラの壮絶な死闘に熱狂しました。終盤の堂島コウとザ・ワンの問答も意味深です。
イラストが耽美でちょっと恥ずかしい。(笑)
ひさ 10巻からの吸血鬼「ザ・ワン」編(正確には8巻から続いていたIt編)のラスト。
吸血鬼対人間の文字通り生き残りを賭けた熱い戦い、その中にある重く圧し掛かり
深く複雑に絡み合う感情の数々、それら全てを非常に濃い密度で描いた内容に読了
して暫し呆然。その後徐々に染み込んで来る満足感。本当に素晴らしかったです。
主人公のコウ不在でも、結局最後にはやっぱりコウ以外に主人公は有り得ないと思い
知らされました。これ以降未だに続刊予定が無いのですが、待ち遠しくて仕方がない。
まよねえずごはん シリーズで支持します。

It編における吸血鬼の設定はどこでも見たことがなかった。ネタばれ、なんてよくも考え付くものだと思う。
そして、登場人物たちの魂のぶつかり合いが非常に熱い。それはこの巻に限らず、シリーズ通してもだ。

圧倒的な執筆スピードをもってしても13巻でやっと一学期編終了。完結まで付き合います。ていうか、完結まで書いてくれますよね?

余談:某作家インタビューばっかり載った本で、みんなノリノリで写真に写って、バンバン顔出ししていた中、後頭部からの写真しかなかったうえお久光に、萌え。
練馬 13冊も出ると追いかけるのが面倒だなぁ、と思ってるそこのあなた。
まずは5巻まで読みましょう。5巻で一気にオモシロさが加速しますから。
だからとりあえず無理せず5巻まで。そこまでいけばあなたはきっとうえお久光のトリコです。

10巻の短編集で取っ掛かりを作って、11巻・12巻と続いた対吸血鬼抗争の完結編。
11巻・12巻も相当なものでしたがそのラストを締めくくるに相応しい傑作。
とにかく面白すぎるこの作品について、私は語る言葉を持ちません。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル 我が家のお稲荷さま。 2
シリーズ 我が家のお稲荷さま。
著者 柴村仁
イラストレーター 放電映像
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2726-8
発行年月日 2004-07-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
toshi-ko 我がイラスト買いに悔無し!!

イラスト担当の放電映像さんの絵だけで購入した1巻よりも、シナリオボリューム的にパワーアップした感じがします。

まあ、コンビニ経営する恵比寿を筆頭に、変な神様、妖怪が登場するほのぼのホームコメディ風、呪術バトルアクションなこのシリーズも、全体のシナリオ面での読み易さや、テンポという面でかなり力をつけたなぁと感心させられました。

そして前回は役割分担がよく分からなかった、高上兄弟も、妖怪担当の弟と、ラブコメ担当の兄と言う役割がしっかりしてきてキャラ使いの巧さが上がってきたような気がします。

今後の成長に期待できる新人さんと、個人的に認識できた巻です。
ひさ 物語の内容も組み立て方も、前巻よりずっとレベルアップしているような
感触で楽しめました。日常風景でも非日常風景でも、どこかのんびり流れて
しまう雰囲気が凄く好きです。あと冷静でしっかり者と思ってたコウちゃんが
実は天然さんだったのか〜と掴めたのも収穫。この巻の彼女が可愛くて可愛くて。
応援メッセージ・イラスト部門
第弐齋藤 「あそびにいくよ!」シリーズと「我が家のお稲荷さま。」シリーズの刊行スケジュールをみれば応援したくもなる。

あそびにいくヨ! 1 2003/10/25

我が家のお稲荷さま1 2004年02月

あそびにいくヨ! 2 2004/02/25

あそびにいくヨ! 3 2004/05/25

我が家のお稲荷さま2 2004年07月

あそびにいくヨ! 4 2004/08/25

我が家のお稲荷さま3 2004年10月

あそびにいくヨ! 5 2004/11/25

我が家のお稲荷さま4 2005年04月

あそびにいくヨ! 6 2005/04/25
toshi-ko もう、キツネミミとか書かせたら、蝶、サイコー!!

[image:bk1] タイトル 推定少女
シリーズ
著者 桜庭一樹
イラストレーター 高野音彦
レーベル ファミ通文庫
書籍コード ISBN4-7577-1995-7
発行年月日 2004-09-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
東雲長閑 「ぼく少女」が出てくるだけの小説ならば沢山あるが、「推定少女」は小説自体がぼく少女だ。
ぼくという一人称は日本語にしかないし、主人公の巣籠カナは絶対にぼく少女でなくてはならないので、
「推定少女」は日本語でしか読むことはできない。
「ぼく少女」が好きな方はもちろん、「ぼく少女」に興味が無い方にもお勧めだ。
読み終わったとき、あなたは自らの内なる「ぼく少女」に気づくはずだ。
そして、特に現在サバイバル真っ只中の若い方に勧めたい。
きっと生きる支えになるから。
第弐齋藤 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』と対になってる。

日常をsurviveする少女たちの物語。
家出少女と全裸の死体と田舎町に落ちてくるUFOと悪の宇宙人とデザートイーグルと穂村弘。
toshi-ko 「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」がミステリーなら、こちらはSFをモチーフに、社会を風刺した問題作。

子供たちは、体に不釣り合いな拳銃をぶっ放し、転がりながら、社会という戦場を生き残らなくちゃいけないんです。

これは、そんな少年少女の不安定な感情と、社会の中で成長して行く様を描いた作品です。
ぎをらむ 最初に読んだ時は「なんて無茶苦茶な話なんだろう」と思ってしまったのですが、その後色々な物語論を調べれば調べるほど、「推定少女」は語り尽くせないほどの記号とキーワードが散りばめられた珠玉の作品だと思うようになりました。
この作品の登場人物たちは様々な旅をします。その1つ1つの旅の目的と意味を感じ取って下さい。
最初と最後にちょこっと登場する「お兄ちゃん」をどう解釈するかなんてのも面白いと思います。
極楽トンボ 15歳少女によるボクっ娘一人称小説で物語としてはちょっと不思議系。
物語にきちんとした整合性を求めるよりも、このあいまいさそのものが思春期特有の危うさであると思ったほうがたぶんいいと思います。多感な思春期の少女の気持ちをうまく描いていると思います。
ただ、何度も読むといろいろ隠されたキーワードが出てくる、かも。
もふけ 男の子じゃなく、女の子が女の子を拾っちゃってざます。
その女の子二人が生リアルで傍若無人で良い味出して逃避行。
後書きまでひっくるめて一つの物語。
ぐるぐるぐるぐる。
何か一つだけ紹介しようと思って本棚を眺めたら、何故かこれになってました。
読み終わった後、頭の左下の方にこびりついてけっこう離れなくなる、不思議な作品です。
間違いなくとは言えないけど、お薦めしたかった。
麻由 大人にはなりきれないし、子供扱いされたくもない、中途半端な年頃の少年少女の物語。
ふわふわと地に足がついていなくて、大人らしいずるさを拾得していないから余裕がない。
だから、いつも精一杯戦場を生きている。そんな、多感な『ぼく』少女の物語です。
大人と言うより、主人公と同年代の人に読んで欲しい、という感じ。『ぼく』少女巣籠カナに共感できる人は多いと、個人的には思う。
ひさ 十代の少女×少女の絡みから沸き立つ感情の匂い……みたいなものを描くのがとにかく
上手い作家さんだな〜と認識が固まった作品がこれ。実はストーリー展開にはそれ程
惹かれなかったのですが、その分少女達の感情表現にはぐいぐい惹き込まれてしまい
ました。多分既に過ぎ去ってしまった世代よりも、同世代の方が色々"くる"と思う。
まよねえずごはん 一人称が「ぼく」の15才女子と、なぜかゴミ箱に全裸で捨てられていた、拳銃つきの記憶喪失娘との、逃避行。

前半は、なぜ「ぼく」こと、巣籠カナは逃げなければならなかったのか、そして、記憶喪失娘こと「白雪」は何者か、という謎を解決する物語に見えた。
しかし後半、何がホントで、どれが嘘か、混沌とした状況の中で、大人への嫌悪、無力な自分、そんな感情の奔流が描かれる。

「おとなになりたくない」とか「15才のときのの自分に謝れ!」だとか、青臭いだけ青臭い。でも、10代って青臭いもんじゃん。いまだそこから抜け出せない自分がいたりもするわけですが。というわけで、枯れたおとなよりも中高生に読ませて、悩んでもらいたい。大人になるってなんだ、愛ってなんだと。

余談ですが、ネタばれ。そこも含めて悩むもよし。
煉紅 何というか不思議な話です。
思春期特有の心の動きをそのまま文章にしたらこんな感じになるかなという感じです。
一人称『ぼく』な少女カナと何故か全裸でデザートイーグル持って気絶していた
記憶喪失な少女白雪の逃避行。この物語は最後まで読まないと・・・いや、読んでも
何だか良く分からないかもしれないけれど、どこか共感できるそんな作品です。
TD 「あんまりがんばらずに、生きていきたいなぁ」
そんなことを宣う15歳の少女『巣籠カナ』の視点から見た世界と、その世界に迷いこんできた異世界の物語。
ジャンルとしてはSF。
だけど、物語のキモはSFとしての状況やギミックの描写よりも、15歳という独特の時期特有の心理描写にあると思います。
かゆくてあまくてうそのようででもほんとでちょっとだけ、苦い。心理描写を堪能してください。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 撲殺天使ドクロちゃん 4
シリーズ 撲殺天使ドクロちゃん
著者 おかゆまさき
イラストレーター とりしも
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2784-5
発行年月日 2004-09-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
松葉蕗 あとがきに、騙されました(笑)ビックリしますよ!
南さんが可愛いんです…!ツンデレ?好きな方は是非。
いろんな人があんな事になったり、どうなるの!?と心配しながらも
笑いました。途中ネタばれのネタがあるのですが、
読んでて、お茶を噴出してしまいました。
リッパー 修学旅行「そうだ京都へ行こう」(鈍行&特急)編を収録。
撲殺された桜クンの脳漿が清水の舞台からキラキラと舞い落ちる様に雅の心を見ました。
ひさ 信じちゃいなかったけど3巻での「完」もやっぱりネタだったし。他の電撃
作家陣や電撃作品ネタを積極的に盛り込み出したのはこの巻からだったかな?
その辺りに関しては、読んでて笑えたりびっくりしたり楽しかったりなので
文句無し。まともにラブコメやってるのは結構意外だった。南さんが可愛いよ。
極楽トンボ 意外と根っこはしっかりしている撲殺無軌道ラブコメ。
アニメ化するとか半分冗談で言ってたら、いつの間にかほんとにアニメにもなっちゃいました。

一度は読んどいて損はないと思いますよ! たぶん。
応援メッセージ・イラスト部門
松葉蕗 ネタばれ侍のイラストには度肝を抜かれました!!大興奮です☆
紙様 修学旅行のお風呂シーンが描かれていたので満足です(マテ)

[image:amz] タイトル 春期限定いちごタルト事件
シリーズ
著者 米沢穂信
イラストレーター 片山若子
レーベル 創元推理文庫
書籍コード ISBN4-488-45101-2
発行年月日 2004-12-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
ミズノトリ 全編通してコミカルな日常系ミステリとなっていますが、話の焦点は小鳩くんと小佐内さんの心のリハビリ(?)にあります。
敢えて言うなら、この小説は、乙一の「GOTH」(読んでないならこちらもお勧めです)とまるきり鏡の表裏です。
「GOTH」の主人公たちは自分たちの嗜好を抑えようとはしませんが、小鳩くんと小佐内さんはそれをひた隠しにします。
それはもう、涙ぐましい努力を重ねて、必死に隠すのです。
けれど結局、人の本性というものは隠しても滲み出てくるもので。
というわけで、小柄で可愛くておとなしいネタばれ小佐内さんの大活躍を、ぜひご覧ください。
…できれば「夏期限定みかんパフェ事件」とか読んでみたいなぁ。
mikazuki さよなら妖精以降めざましい勢いの米沢穂信さん。
この作品もお得意の日常の謎をめぐる連作短編です。
米沢さんの作品には独特の、青春の残酷さを描き出すような何ともいえない鋭い読後感があります。
今回もその鋭い視点はそのままなのですが、読後感という意味ではそれまでの作品よりさわやかです。

青春もの好きな人も、日常ミステリ好きな人も、読んで間違いなしだと思います。
いちせ 小佐内さん、さいこーーーーっ!! 小動物系の外見と行動、美味しい性格、きゃーー、きゃーー、うきゃーーーーっ、ごろごろごろごろ〜〜〜。
練馬 従来の米澤さん作品に漂う青春小説的なオーラを備えつつ、これまでの作品よりも爽やかさというか和み度などがアップ(主に小山内さんのお陰か?)した一品。
多分、米澤さんの作品入門としては一番いいかと思います。今なら比較的見つけやすそうですし。
人が死なない日常系ミステリで、連作短編です。
タイトルについては、最後まで読めばバッチリ明らかになります。
domino ちょっとライトめなミステリーとして面白いのは言うまでもなく、そのポジションが面白いなぁと思います。そもそもレーベルがライトノベルとしては異端の東京創元社・創元推理文庫。本作が面白いと感じる方なら同じレーベルの加納朋子の『掌の中の小鳥』や倉知淳作品もいけるのではないか、倉知淳がいけるなら泡坂妻夫の『亜愛一郎』シリーズもいけるのでは、と、ライトノベルの外側にも目を向ける契機となりうるポジションに存在しているのが面白いと思います。
ひさ 日常生活の中でちょっと目に留まって気になるような、それでも一度気になった
からには何となく追わなければ気が済まないような些細な出来事がメインのミス
テリ。どのエピソードも軽く頭を刺激される心地良さで楽しめました。
しかし、それよりもっとずっと重要なのが何といっても小佐内さん。いやもう健気
過ぎるよ小佐内さん(作中のとある台詞がトドメだったのですが)。一度ころっと
転げてしまって、彼女の真相を知ってからもう一度ころっと転がされました。
(ハンドルを捨てて、今は名無し) コミカルでユーモア溢れる挫折の物語。
名探偵の大仰で自己陶酔に満ちた苦悩の歴史に、決定的で乗り越えることのできない終止符を打った画期的な作品です。クイーンも法月綸太郎も「小市民」の三文字の前に立ちすくむことでしょう。
麻由 ライトに仕上げたコミカルな日常系ミステリ。
淡々とした筆致がこのほのぼのとした雰囲気にマッチしていて非常に穏やかで優しい物語になってます。
ミステリとしてもトンデモトリックなど出ることなく、大きな驚きこそ無いですが、謎が明かされた時に「あぁ」と感嘆の声を漏らしました。
キャラなら小山内さんが可愛くて可愛くて。ライトノベルとしてもミステリとしてもオススメ。
極楽トンボ 過去にいろいろ訳ありらしい小鳩くんと小佐内さんの二人が、その牙をひっこめるべく小市民の星を目指す日常ミステリ。
果たして牙は引っ込んだのか? それは作品をご覧ください(笑)
小鳩くんと小佐内さんの微妙な間柄・微妙な会話など青春小説として実に一級品。
ミステリも日常的な内容とはいえ、幅広いです。
どちらを楽しみたい方にもおすすめ。
楠真 推理と謎解きがメインの話は苦手。でも、これはそこが重要ではないのですね。
他の方も語ってますが青春小説。ちょっとした事件の数々をそのエッセンスにしてることに好感を持ちました。
加えて、小山内さんの存在がライトノベル読者からの敷居を上手く下げてると感じます。
軽ーく読める良作。
TD ひとがしなないミステリー風味な学園小説。
いいかんじに『やっちゃった』作品です。

ミステリ好きにも、キャラクターは萌えてナンボな人にも
応援メッセージ・イラスト部門
ゐんど 変則青春ミステリとでも言おうか。所謂「日常の謎」系で、人が死んだりはしない。
とりあえず、小佐内さんに萌えていれば読めるので、ミステリが苦手な人でも安心。
こういった作品がミステリの老舗、東京創元社から出た事が何よりも意義深い、とか思ったりも。

[image:amz] タイトル 暗き神の鎖 後編
シリーズ 流血女神伝
著者 須賀しのぶ
イラストレーター 船戸明里
レーベル コバルト文庫
書籍コード ISBN4-08-600500-X
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 「流血女神伝」シリーズの一冊。「流血女神伝」は、カリエは猟師の娘として育ったが、皇子の身代わりとなることをいきなり強制される。ジェットコースター、という比喩がふさわしい、続きが毎回楽しみな作品です。そしてなんといっても文章が上手い。そして登場人物たちが魅力的でありかつ「生きている」ように感じられる。キャラクターとしても、かっこいい男が目白押し、かっこいいお姉さまもあり、いきな女友達もあり、と魅力的です。そして何よりも主人公のカリエが名前や身分をどんどん変えざるを得ない状況に追い込まれながらも、常に希望を失わず、戦い続ける姿が快感です。展開もドラマティック。物語好きにはもう絶好でしょう。また、少女向けを読まない方にも、これはおすすめではます。文章が湿気ていないので、読めると思いますよ!
「帝国の娘」(前後)、「砂の覇王」全9巻、「女神の花嫁」(前中後)、「暗き神の鎖」(前中後)の現在17巻(続刊予定)と、外伝の「天気晴朗なれど波高し。」1〜2巻が発売中。順番通り読まないとほんとにいけないシリーズです。
この巻では、みんな大集合。もーれつに楽しかったです。
かげつ 大陸の覇権と神話の現出が絡み合って、ジェットコースター人生減速無しな主人公カリエですが、このザカール編でも過酷極まりない状況に放り出されています。
それでも、希望を捨てない彼女に拍手を送りたいところですが・・・そこここに記された不吉な未来がなんとも。

ラクリゼ共々、絶対幸せになって欲しいです。
ひさ 過酷で無慈悲で無情なカリエの運命。読みながらある程度はダークな展開を予想して
身構えてはいましたが、実際には予想以上でかなり叩きのめされてしまった気が……。
しかしそういうのにも魅入ってしまう辺りはもう物語の虜なのですよね。一縷の希望に
カリエの幸せな結末を願いつつ、今夏よりスタート予定の最終章を楽しみに待つ。
月季 とことんまで叩きのめされた気分でした。予想を上回るダークな展開と、その先にある結末と……泣きはしませんでしたがしばらくの間は何も出来ませんでした。まさに放心状態。コバルトに置くにはもったいない作品ではないかと。それでも数少ない癒しのシーンには笑いました。もうグッジョブです、イーダル(爆)
練馬 シリーズ通して一押しなので、取り合えず最新刊に投稿します。
「帝国の娘」が2冊、「砂の覇王」で9冊、外伝的な「女神の花嫁」で三冊。そしてこの「暗き女神の鎖」で3冊と、かなり冊数が出てる有名シリーズですが、レーベルがコバルトなので男性で読んでる方は比較的少数でしょう。
しかも、冊数が多いことが逆に仇となって手を出しかねている人もいるでしょう。
だがあえて多くの男性読者に向けて言いましょう、読めと。
歴史上の偉人などで「事実は小説より奇なり」といわんばかりの強烈な人生を歩んでいる人がいますが、この小説の主人公カリエの人生はまさにそれです。
歴史ロマン好きな人などは多分ドハマリ間違い無しだと思います。
また、巻が進むごとに出てくる国家間のやりとりと言った政治ドラマ的一面もかなり面白いです。カリエの歩んだ人生から必然的に王族・地方有力者といった統治者側の人間が多く出てきますが、彼らのやることがまた人を驚かせてくれます。
極楽トンボ ほんとーに最後の最後まで落としどころが全く見えない、1巻さきどころか1章先は闇か光か予想不能のジェットコースター・ファンタジーです。
先の読めない手に汗を握る展開、そして丁寧に描写された登場人物達。特にカリエが一歩一歩さまざまな体験を通して成長していきながら、それでも決して曲がらない一線を保っているところから目が離せません。
諸手を挙げてオススメしたい良質のファンタジーです。


……それにしても、どういう結末を迎えるんでしょうか……
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