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『 書評者 : 極楽トンボ 』 『 ソート順 : タイトル 』 という条件で検索したよ!
132 件見つかりましたわ。そのうちの 81 〜 90 ( 表示数=10冊 ) 件を表示しますわ。
見えます。今閲覧しているあなたは男ですね? 私には全てが見通せるのです
そりゃぜったい5割以上の確率で的中するよなあ。インチキくさ
お黙りっ!

[image:amz] タイトル 南青山少女ブックセンター 2 乙女のリハーサル
シリーズ 南青山少女ブックセンター
著者 桑島由一
イラストレーター 湖湘七巳
レーベル MF文庫J
書籍コード ISBN4-8401-1175-8
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
toshi-ko 何でもいいが、宮○あきらさんの「BAKUDAN」なんて、マニアックすぎてわからんちゅうねん。

同作者の「神様家族」と対を成す作品。

奇跡の代わりに、自分の努力だけで男性恐怖症克服プロジェクトに挑む主人公が、


酷い目に遭います・・・。orz


今回は、書店でアイドルのサイン会ですよ、先生!
なんか、マイナーアイドルの苦労とか、苦悩とか伝わって来ちゃうよ。orz
極楽トンボ 1巻でもラブコメだけに終わってないかな?という部分はあったのですが、それがより鮮明になりました。
この切なさというか痛みというかこの山椒成分が桑島作品の真価だと思います。
私の場合、この巻のエピソードでシリーズの好感度が大幅に上昇しました。
あとなんも説明になってませんがイラストとの相乗効果にやられた、と言っておきます。
煉紅 男性恐怖症の女の子たちとその克服プログラム人間教材の主人公の受難の日々第二段。
基本はコメディ、でもスパイスとしての苦悩や切なさが効いていて桑島先生の実力。
ラストに近づくにつれどんどんのめり込みます。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 君の居た昨日、僕の見る明日1 -STARTING BELL-
シリーズ 君の居た昨日、僕の見る明日
著者 榊一郎
イラストレーター 狐印
レーベル 富士見ファンタジア文庫
書籍コード ISBN4-8291-1639-0
発行年月日 2004-08-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
ぎをらむ 学校の残留思念に取り込まれてしまった人間や幽霊や妖怪やAIが、学校ごっこを始めるお話。
あるキャラは現実に戻りたいと言い、また別のキャラはここに居続けたいと言います。まずこの現実に対するキャラ間のスタンスの違いが面白いです。そして恐らくシリーズの最後では全員がこの嘘の学校を去っていかなければならないでしょう。その時、キャラ達は一人一人、この学校にいた意味を見つけ出すはずです。
この作品世界は嘘です。嘘であると、最初に明かされてしまいます。でも榊一郎さんはその虚構にも意味があると、理屈ではなく物語を語ることによって示したいのでしょう。そういうところ、大好きです。
極楽トンボ あらすじは他の方の感想でフォローしていただくとして、と。

何かから逃げていて、未だ正面から向き合うふんぎりがつかない人間たちの寄り合い所帯ですね。いつかは正面から向き合わなければいけないけれど、まずは傷を癒しましょう、という。
単なる逃げとはちょっと違うその優しさが、なんとも心地よいのです。
煉紅 虚構の学園で人や幽霊、妖怪などが一緒に生活する話です。
この学園は虚構であるからこその優しさに満ちていると思います。
そんな中でそれぞれがどのような答えを探し出すかが楽しみです。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 君の居た昨日、僕の見る明日2-Fake heart-
シリーズ 君の居た昨日、僕の見る明日
著者 榊一郎
イラストレーター 狐印
レーベル 富士見ファンタジア文庫
書籍コード ISBN4-8291-1684-6
発行年月日 2005-01-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
ぎをらむ 榊一郎さんがしばしばネタにする、いわゆるAIモノ。
榊一郎さんの作風は基本的に婉曲です。回りくどいです。そこが好きなんですけれども。
心の裏側を描くことで心の表側を問い、ファンタジーを書くことで現実を問い、AIという作り物の人間を描くことで、本当の人間とは一体何なのだろう?と問うのです。
極楽トンボ 異世界……というか閉鎖空間に飛ばされ戻れなくなった少年が、そこに存在する学校でいろいろな問題を抱えたわけあり生徒達と学校生活を営んでいくお話第二弾。

AIです、AIが出ます。
私のツボであるAIのタイプとは違いますが、それでもAI出るだけで幸せ。
煉紅 虚構の学園で繰り広げられある物語の第二巻。
新キャラであるAIのネレイドを中心に話が進みます。
AIであるが故の苦悩ががよく描かれていて逆に人間とは何だろう?と
考えさせられます。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル 埋葬惑星 The Funeral Planet
シリーズ 埋葬惑星
著者 山科千晶
イラストレーター 昭次
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2653-9
発行年月日 2004-04-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
九乃 この作品に出てくるAI達は純粋で、だからこそ「設定」の下に存在する感情であってもそれは「本物」なんだ、と。
外から来た現実の象徴と、童話の世界の中で生きるAIのコンビが、なんともでこぼこでいい感じです。
極楽トンボ AIが出てきます。
そしてなんだか優しいお話です。SFです。
AI好きにはこれで買う判断材料としては充分でしょう?
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル 天槍の下のバシレイス 1 まれびとの棺 上
シリーズ 天槍の下のバシレイス
著者 伊都工平
イラストレーター 瑚澄遊智
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2839-6
発行年月日 2004-10-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
玲朧月 今回の対象作品中で、発売を心待ちにしていた作品。そのわりに発売日まで発売されることを知らなかったというお間抜けぶりはけっして自分が間抜けなだけではない。
その原因の20%くらいは電撃hpに短期集中連載されていた時とは題名が改定されていたからである。普段から情報収集を怠らなければそんあことはないだろうということはわたsには当てはまらない。なぜならば発売日に手にとる楽しみのために事前情報はあまり仕入れないからである。

前置きはさておき、「天槍の下のバシレイス」である。
カテゴリーとしては「斜陽の人類世界」(というカテゴリーがあるのか知らないけど)を中心にした群像劇といったところだろうか。

主人公たちに目立つ特殊能力がないという意味ではあまりライトノベルっぽくない。文明が緩やかに後退しつつある世界。現代よりも昭和40年ごろに近い生活水準の中で、ごく普通に存在する超技術「高度虚像物質」(ディノス)、多脚機動砲台、質量刀。
これらの超技術でもって挑むのは異文明の産物である"塔"と巨大生物群"剛粧"
…あ、挑んでるわけじゃないか。実は防衛闘争であったりする。
話の筋だけならば戦闘を中心にして進みそうだが、でも戦闘がメインというわけではない。
むしろ日常の話が中心で、そのなかに異常(ネタばれ)を織り込んでストーリーを展開させていく。物語に強く引き込まれる感覚を感じたのは久しぶりだった。

そういえばこの作品、シリアス?なストーリーのわりには、やたらネタばれの描写に力がはいっているような気がする。挿絵も多いし。
みづき 著者である伊都公平氏のデビュー作、第61魔法分隊シリーズは第1巻では「イナカの町で繰り広げられる国家間レベルの陰謀、戦い、何より愉快な警備隊の日常」というものでしたた。
2巻以降はタイトルである「第61魔法分隊」自体が全く活躍、というより機能しません。メンバー一人一人がそれぞれ単独で動き回り、群像劇になってしまった。まあそれはそれで面白かったのですが。

そんなこんなでなんとか終止符を打ったデビュー作「第61魔法分隊」に続いて放たれたのがこの「天槍の下のバシレイス」。元の連載時のタイトルは「西方世界剣魔攻防録」という第61魔法分隊と同様のセンスが前面に出まくった誤解をあえて招くようなファンタジック溢れるタイトルでしたが編集の賢明な判断で改題。ちなみに僕は前タイトルが好きでした。ロゴもカッコイイし。いや本当に編集の判断は皮肉もなしで賢明だとは思いますが。

話がズレましたが、本作「バシレイス」は「魔法分隊」1巻での「イナカ町で繰り広げられる愉快な警備隊の日常」をやり直したものだと僕は思っています。
また、その「やり直し」はファンタジー世界から現実世界へと舞台を変えることにより、より読者に親密感と感情移入を促しやすくし、ただのやり直しで済ませていません。

とりあえず話は変わりますが主人公、川中島敦樹嬢は名前も男らしく性格も男らしく表紙でセーラー服、口絵に半裸絵まで描かれているというのに性別がよく間違われますが立派な現役女子高校生です。

電撃文庫の主人公キャラクターの中でも抜きん出て男というより漢らしいと思いますが……。
mikazuki 榊版ガンパレードマーチ、ディバイデッド・フロントときたので少年少女戦場もの第3弾。

本作を含むこれら三作の世界観における共通点。

・現代に近い近未来、あるいはそれに類する時代の日本を舞台としている。
・日本を含む世界は異界からの怪獣型の侵入者の脅威にさらされている。
・それらの侵入者と隔離された地域での戦闘を行っている。
・主人公たちは少年や少女で既存の軍隊、またはそれに類する組織に編入され侵入者との戦闘を職務としている。

3作だけとはいえこれだけ共通のフォーマットを使っているというのは興味深いことだと思います。
もちろんこのフォーマットに対する説明付け、設定付けはそれぞれ工夫されていますが。
戦争を描くことを避けつつ戦場を作り出すために有効な舞台設定ということでしょうか?


この天槍の下のバシレイスはその中でも学園もの的な部分が強く、ミリタリー色は希薄です。
主人公たちは普通の高校に通っていて、そこでの級友たちとのふれあいが魅力の一つ。
反面、世界設定から連想するような戦場の雰囲気、閉塞感、死の予感といったものはあまりなく、それが人によっては長所であり短所でもあるかもしれません。
わりと気構えなく楽しめるのであまりハードな戦場ものには尻込みする人にもオススメできます。

こういうやりかたもありかなと思いまして、一つの作品単体としてだけでなく作品横断的にオススメをしてみました。
toshi-ko 脚付き戦車は、漢の浪漫!?

コミュニケーション不能な謎の生物との戦いを描いた話はいろいろあるが、だから同じものがあるからダメって言う判断で読まないのは後悔すると思うシリーズ。

とにかくこの作品のウリは、多脚砲台や、連装刀と言った、巨大生物と戦うためのギミックがユニークという点でしょうかねぇ。

使用者の思い通りに大きさの切り替る連装刀や、足の付いた戦車はなかなか面白いギミックだと思えます。

やはり、戦車は六脚であるべきです。

ただこのシリーズは、生き残りをかけた戦いでなく、戦いが日常となった世界での少年少女の日常を描いている点が他と違う視点ではないでしょうかねぇ。

あと、戦場が神戸なので、地元の人にはなかなか楽しめるのではないでしょうか?
HAYA 近未来、突如世界に出現した未知なる文明、そして生物。それと戦うは、ハイテク兵器で武装した高校生たち。そんな感じの設定。こういう話は、設定から入る方が多いと思うのですが。
個人的には、やはり主人公の敦樹という少女の魅力が、すばらしいと思います。ネタばれ。物語の軸はここにあり、だからこそ、危機的状況の中でも日常を大切に、楽しく生きている人たちをあえて描いているのだ、と思います。
彼女の男気あふれる戦いっぷりも、またそれをサポートする個性的な仲間達も上手に描かれています。
前作の『第61魔法分隊』とは、仲間メンバー一人一人に焦点を当てていく群像劇という点では似ているのですが、この作品は主人公の魅力を中心に据えているという点で、成功している、と思いました。
ふらつき 謎の生物の襲来に緩慢と滅んでいく人類。その世界で戦う少年少女を描く話。といったところでしょうか。

本来ならば非常にシリアスになるこの設定ですが、この作品では味付けが違います。
戦闘に身をおく少年少女にも学校はあり、それぞれの日常があるのです。また、そんな世界のクラスメイトもそれぞれの普通と何ら変わらない日常を送っているのです。
多脚砲台や連装刀のかっこよさに目がいきがちで、もちろんそれもかっこいいのですが、実際にはこの作品の真の魅力は主人公たちの日常にあります。思い思いに日常をすごす戦うべき少年少女たち。また、それを支えるというよりは囲む、変なクラスメイト(主人公たち以上にライトノベル的変人ですらあります)。人類が滅ぼうとしていても、そこにはテストに悶え、恋に悩む、今の世界に生きる僕らと何ら変わらない高校生がいます。

戦闘と日常。むしろ戦闘の中にある日常の物語です。
えっと、なぜか百合分がほのかに配合です。
狩田英輝 浪速の高機動百合夫婦漫才第一弾。巨大生物におそわれ、分断された黄昏の世界を日本一漢らしい女子高生が眼鏡っ子の奥さん連れて鉄板担いで駆け巡ります。
日常生活の細やかな描写と、ゲテモノ兵器のオンパレードの対比がたのしいですね。
極楽トンボ 他の人もおすすめされてるし、もはや時間がとれないので一言だけ。
設定にすっころびました。
あと日常の描写に力を入れてるところもなんか気に入りました。
応援メッセージ・イラスト部門
玲朧月 人物がうまい・かわいいのはライトノベル系では必須だと思うが、その上できちんと人物を描き分けられて、その上メカもうまい人となると実はかなり少ないと思う。
瑚澄遊智さんはその少ない中の一人だと思う。
メカ物を描いているところを知らなかったのだが、この作品で初めてみた多脚砲台のメカ・デザインや小物類の設定は、十二分に世界感を膨らませてくれていると思う。
ライトノベルにおいて挿絵の要素はかなり比率が高いと思うが、たまに首をかしげるイラストと内容があっていないと感じられるものがある。その逆に互いに作品世界を膨らませてくれる"幸せな出会い"の一つだろう。
ちなみに裏表紙は二巻表紙登場のデフォルメキャラが描かれている。これに気づくのはずいぶん遅れました。

一巻では読者サービス(笑)が多いのが特徴。
中でも駿逸なのがP51。…すっごくネタばれっぽい敦樹とちょっとギャグ気味の佐里がかわいい。

[image:amz] タイトル 奇蹟の表現
シリーズ
著者 結城充考
イラストレーター KEI
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2919-8
発行年月日 2005-02-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
平和 渋い、とにかく渋いです。いぶし銀、ハードボイルド、そんな作品。

いくつかの要素を替えると、あっというまにハードボイルド小説になるように思いました。映画を見ているような展開は、作者のイメージが伝わってくる感覚を覚えさせてくれます。

近年、類を見ない作風を持っているように思えるので、次回作を期待したいです。
主人公が若くなくても(=おっさん)でもOKな人は是非。
いわし 第11回電撃小説大賞<銀賞>受賞作。でも個人的には大賞よりも、金賞よりもこの作品が好きです。
不器用な男と心に傷を負った少女の物語。
…例え主人公が40歳のオッサンであろうとも、メインヒロイン(?)が10歳くらいの少女だろうとも
そんなことは問題じゃありません。というかソコがこの作品の良さとも言える。
(あ、別に二人に恋愛的要素なんて勿論ありませんからご安心を…)
過去の事件で家族を惨殺され、自らも全身に大怪我を。全身のサイボーグ化で一命は
取りとめたものの後悔と諦めの日々を送っていた「シマ」がある修道院で少女と出会って…。

熱い!熱いよ!後半の展開が熱いです。カッコいいオッサン万歳。
INN 辛い過去を背負う寡黙な男・シマが、一人の少女・ナツと出会う事で徐々に己を取り戻していく作品。第11回電撃小説大賞・銀賞受賞作です。

これ一冊で綺麗に完結しているお話ですが、もう少し続きが読んでみたいと思わせる程に魅力的な作品でした。それほど盛り上がると言う印象は受けなかったのですが、全体に漂う静かでどこか哀しげな雰囲気が非常に素晴らしい。

派手さは全然無いのですが、その中で主人公・シマの渋さがとにかく光ります。これだけ渋さで格好良いと思わせる主人公には、なかなかお目にかかれないんじゃないでしょうか。

第11回電撃小説大賞受賞作の中で、この作品が一番のお気に入り。次の作品にも期待しております。
極楽トンボ 渋っ! すごい渋っ!
だいたい物語の主人公がおっさんですよ、外見は人間ですらないですよ!?
この渋みがたまりません。
麻由 親父! 親父! まさか萌えのイメージが強い電撃で親父分が補給できるとは……!
表紙に写っているのは可愛い幼女ですが(この子もいい子だったな)主人公は間違いなく背後にいる親父サイボーグです。地味だ地味だといわれていますが(まあ実際地味なのですが)中盤の謎解きはかなり迫るものがあり、面白かったです。
ラストはイラストの相乗もあって爽快な気分に。親父スキーは是非。
只一人 渋い中年には、硝煙の香りが良く似合います。
上でも言われていますが、なんといっても「渋い」
電撃文庫らしからぬ(褒め言葉)作品です。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 女神の花嫁 後編
シリーズ 流血女神伝
著者 須賀しのぶ
イラストレーター 船戸明里
レーベル コバルト文庫
書籍コード ISBN4-08-600397-X
発行年月日 2004-03-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 「流血女神伝」シリーズの一冊。「流血女神伝」は、カリエは猟師の娘として育ったが、皇子の身代わりとなることをいきなり強制される。ジェットコースター、という比喩がふさわしい、続きが毎回楽しみな作品です。そしてなんといっても文章が上手い。そして登場人物たちが魅力的でありかつ「生きている」ように感じられる。キャラクターとしても、かっこいい男が目白押し、かっこいいお姉さまもあり、いきな女友達もあり、と魅力的です。そして何よりも主人公のカリエが名前や身分をどんどん変えざるを得ない状況に追い込まれながらも、常に希望を失わず、戦い続ける姿が快感です。展開もドラマティック。物語好きにはもう絶好でしょう。また、少女向けを読まない方にも、これはおすすめではます。文章が湿気ていないので、読めると思いますよ!
「帝国の娘」(前後)、「砂の覇王」全9巻、「女神の花嫁」(前中後)、「暗き神の鎖」(前中後)の現在17巻(続刊予定)と、外伝の「天気晴朗なれど波高し。」1〜2巻が発売中。順番通り読まないとほんとにいけないシリーズです。
この「女神の花嫁」は、「帝国の娘」後編で登場するラクリゼの今までの人生の話で、特にこの話を読んで断然評価が上がりました。ほんとうにおすすめです。
rokugomarunisai コンスタンティノープルの陥落を意匠に据えた、『流血女神伝』始原の物語にして現在の最高作。昨今の緩い悲恋話など比較にならない凄絶さ、残酷さ。激しさと、それでいて悪い意味での過激、リリシズムに走らない抑制。数十年後、須賀しのぶを語る上でも外せないであろう一作。これを気に入った方は『嵐が丘』などもどうぞ。
ひさ これまで割と伏せられていたラクリゼとサルベーンの関係を中心に、ザカリア
女神を信仰するザカール人達の事実を描いた外伝エピソードの最終巻。息苦し
い閉塞感は相変わらずながら、ようやく謎が解かれた開放感もあったり。
しかし外伝とは言え、この三部作は知り合い事が知り得た喜びと本編を凌駕す
る程の物凄い展開に圧倒されっ放しでした。興味あらば最初から一気に読むべし。
葉月あき 本編にて主人公カリエを様々な形で守り続けるラクリゼの半生を描いた、外伝エピソード最終巻。
最後まで本編に負けず劣らず壮絶で過酷な物語でした。
特に後編の大半を費やして語られたヨギナ攻防戦は、これでもかというぐらい色々な要素が詰め込まれた贅沢なもので読み応えも十分。

様々な経験を経て、強く凛々しくそして誇り高い女性となったラクリゼですが、そこに至るまでに失ったモノも計り知れず…。
過酷な運命の果てに、カリエだけではなく彼女自身も幸せになれることを願わずにいられません。
サトコ 流血女神伝シリーズ外伝。本編で暗躍するラクリゼが主人公。はじまりの物語。
中編までは確かにおもしろいのだが、やや単調な印象を受ける。しかし、後編で一気に加速度的に展開していく。本編では今まで語られることのなかった、サルベーンとラクリゼの濃密な仲と離別、そしてヨギナ陥落。息を呑むしかない。
是非本編既刊を先に読んでから、こちらに取り掛かっていただきたい。
ちびカリエとちびエドがちょこっと出演しているのが、少々嬉しかったりするが。
極楽トンボ 本編ともタメをはれるだけの重い内容を伴った外伝でした。
ラクリゼの覚悟が痛いぐらいに伝わってきました。
(ものすごい好きなシリーズなんだけど、今言葉の泉が枯渇していて上手い表現が出てきません……)
t-snow 先の読めない容赦ない展開が魅力の流血女神伝シリーズの外伝、というよりはネタばれ
ラクリゼとサルベーン、幸せだった二人がどんどん道を分けていく様はまさに凄絶。
先に本編を読んでその後の二人がどうなるかが分かっているだけに、悲しくて悲しくて。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル 学校を出よう! 6 VAMPIRE SYNDROME
シリーズ 学校を出よう!
著者 谷川流
イラストレーター 蒼魚真青
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2828-0
発行年月日 2004-10-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
黒雨 SFというよりもメタと行ってしまった方が早いのが今回の5巻、6巻の流れなんだけれど、メタというよりも、小説というものの存在に喧嘩をふっかけている印象の方が強いです。
繰り返される連鎖は、まるで読者が作者になったように、登場するキャラクターを制御していく流れをおわされる。いうなれば、読者を作者側の視点に立たせてしまう、非常に面白い構造になっています。

ネタばれ
今回の『学校を出よう!』は話がきちんと小説という枠組みの中で、あれだけやっておきながら最終的には世界観すら壊さずに、一本の小説として構成されているという点がすごいです。
ただ単にメタ的な視点を入れただけで話が面白くなるわけがない。それを元にした上で、話を構成して提示されていなければならない。そして、その話自体も面白いってのが、この作品の巧さだと思うわけですよ。はい。
なんというか、この6巻は今までのシリーズ既刊を踏まえた上で読むことをオススメします。この6巻で、今までの内容ともども、全てを再昇華させています。なんかここまでやられると感嘆しか出てこない。

面白かった。
sai1970 前巻から続いている吸血鬼話の謎解きに関してはハッキリ言ってご都合主義なのだが、この間の読み所は宮野だろう。
宮野が自分の直感と推理を頼りに世界の謎にに迫っていくシーンは読んでいて背筋がぞくぞくした。
このシーンを読めただけでも、ここまでこのシリーズに付き合った甲斐がある。
それと自分の心に向き合って宮野に対する自分の気持ちを言葉にして認める茉衣子は可愛くて良いです。
練馬 5巻と続き物なので、まとめてこっちに。
いやぁ、学校を出ようは、くっつききらないわりにカップリングが鉄板で実にいいですね!
後、今回の事件はもう宮野秀作オンステージ。もう半分主人公は奴です。
随所随所で、高崎佳由紀もおいしいとこもっていったりしますが。
後、茶化し抜きでストレートな島瀬真琴とか、案外に内弁慶な茉衣子とかも。

5・6巻は、シリーズで最も実験的な巻です。
SF的要素と、物語の語り方を上手く合成させています。しかもそれがまた上手い!
極楽トンボ わかりやすさなどでは明らかに同作者のハルヒシリーズに軍配が上がるのですが、それを差し置いてでもこちらを推したくなる、そんな中毒性がこの作品にはあります。

てんこ盛りの異能力者達の中にあって一人なんの能力も持たない人間として寮長を務める高崎兄の屈折、人の心を読める嶋瀬真琴の心の裏側、トリックスター宮野の本質などなど、いろいろなものを背負った登場人物の人間模様が第一部完結と言うことで一区切りを迎えます。
いやはや! 堪能させていただきました。
INN 超能力者の集う学校を舞台として繰り広げられるお話。5巻と6巻で一つの話となっています。

5巻では突如起こった謎めいた事件を調査。徐々に明らかになっていく真相は、とにかく続きに期待せずにはいらません。そして6巻で明らかになる、驚異の真相。非常に面白かったです。

宮野の活躍が特に素晴らしい一冊です。普段はおかしな言動が絶えない人物が、事件となると一転してキレ者っぷりを発揮する様が素非常に魅力的。特にこの5,6巻では、宮野無しでは話が進まないほど。読んでいる間、次に宮野がどんな活躍をするのか、楽しみで仕方ありませんでした。

このシリーズを未読の方は、まず2巻まで読んでみて下さい。それで気に入ったら、次は4巻まで。そこまで楽しめれば、後は最後まで一気に読めると思います。
CAX 上下巻構成の5巻・6巻を合わせての感想。
宮野と茉衣子のツンデレコンビと、佳由季と真琴の逆(?)ツンデレコンビの会話が楽しいです。それ以上にSF的というか、メタ的なアプローチも面白く、飽きさせません。

「PSYネット」「タイムトラベル」「想念体」「平行世界」「呪い」。各巻ごとにテーマを変え、品を変え、上手く作品世界を広げているのが好印象。そして、この「学校を出よう!」シリーズは、特有の切ない感じの読後感を抱かせるラストとなっています。この辺りの後味も結構好みです。

個人的には「涼宮ハルヒ」シリーズよりも楽しみなシリーズです。
早く続きを……。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 式神の城II Paradise typhoon
シリーズ
著者 海法紀光
イラストレーター アルファ・システム
レーベル ファミ通文庫
書籍コード ISBN4-7577-1838-1
発行年月日 2004-04-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
極楽トンボ 式神の城2という同名シューティングのノベライズ、ではありますが。
実はこのシリーズ、ゲームは一度もやったことないけど小説は読んでるという人がけっこう多いのです。
世界設定もそうですが、なんといっても各キャラクターが大変魅力的。また台詞回しが熱い!
特にこの巻の主役であるニーギは男っぽい性格なところがあるので、どっちかというとかっこいい部類ではないかと思います。
ただこの巻からいきなり入るとちょっとわかりにくいと思いますので、興味のある方はまず同文庫の「式神の城-O.V.E.R.S.ver 0.81 」から入るのがいいかと思いますが、巻を追う事にだんだんよくなっていきます。

なお、世界設定としてはガンパレード・マーチともリンクしています。
くろ シューティングゲーム式神の城2のノベライズ、ゲームの登場キャラクター、ニーギ・ゴージャスブルーの外伝となっております。世界観がわかりづらい面があるのですが、キャラクターがとても魅力を持っていて、なおかつ熱い台詞や展開をするのです。
どのぐらい熱いかというと・・
ネタばれ
っていった感じに熱い言葉がたくさん出てくるので、お勧めです。
私はこの本をシリーズで初めて読んだのですが・・・もし気に入ったのならこのシリーズのほかの本もオススメなので、読んでみてください。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル 彩雲国物語 黄金の約束
シリーズ 彩雲国物語
著者 雪乃紗衣
イラストレーター 由羅カイリ
レーベル ビーンズ文庫
書籍コード ISBN4-04-449902-0
発行年月日 2004-03-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 家柄はいいのだが、すっかり貧乏暮らしが板についてしまっているお嬢様の紅秀麗。前巻ではネタばれに入る羽目になったが、今回は文官のお手伝いをすることになった。その有能振りを発揮する秀麗だったが、女が官吏になることはできない。夢を追いつづけるか、あきらめることを選ぶのか。
現実を見てしっかりと地に足ついてはいるのに、見上げる先は天の上という、清々しい物語になっています。やたら見栄えいい男がたくさん出てきますが、そんなのよりだんぜん秀麗が男前でかっこいい!(笑)全体的にはコメディタッチで楽しく読めました。
極楽トンボ ほんとに秀麗はかっこいい!
あえてかわいいと言わず、かっこいいと形容しましょう。

ごめんなさい、時間がないのでこんな貧しい表現に……(汗
応援メッセージ・イラスト部門