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応援メッセージ検索結果

『 書評者 : 極楽トンボ 』 『 ソート順 : タイトル 』 という条件で検索したよ!
132 件見つかりましたわ。そのうちの 51 〜 60 ( 表示数=10冊 ) 件を表示しますわ。
そんなに2次元が好きなら、らいとも2次元にしてあげますの
そ、その発言は矛盾してると思うんだけど

[image:bk1] タイトル タクティカル・ジャッジメント 4 ろくでなしのリアクション!
シリーズ タクティカル・ジャッジメント
著者 師走トオル
イラストレーター 緋呂河とも
レーベル 富士見ミステリー文庫
書籍コード ISBN4-8291-6249-X
発行年月日 2004-03-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
極楽トンボ わかりやすく言うと、逆転裁判・小説版。

刑事裁判で不敗を誇り、「デスク・ブレイカー」の異名を持つ(性格にはかなり問題もある)若手弁護士が、絶体絶命有罪の危機から依頼人を無罪へと導きます。
まず作中で裁判制度を多少わかりやすくアレンジしてはいるものの、内容自体はかなり本格的。具体的な刑法の条項もガンガン飛び交います。
しかし小難しいことは考えず、あくまでもエンターテイメントとして楽しめるところが重要ですね。

「異議あり!」
小説でこれを楽しみたければ、迷わず手にとってほしいシリーズです。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル タマラセ 彼女はキュートな撲殺魔
シリーズ タマラセ
著者 六塚光
イラストレーター 日向悠二
レーベル 角川スニーカー文庫
書籍コード ISBN4-04-470701-4
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
いわし 第9回スニーカー大賞<優秀賞>受賞作です。
流行の(?)ひらがなorカタカナ四文字なタイトルですが、
"タマラセ"とは「魂裸醒」と書き、「神を黙らせるもの」が語源らしい
作中に出てくる超能力、というか霊体を武器化したもの…です。
しかし、よくある能力バトルものと侮るなかれ。
漂う独特の雰囲気とテンポの良さは素晴らしいものがあります。

主人公の三鶴城大助こと「三助」は自宅の隣に引っ越してきて
同学年に編入した「八坂井夏月」と仲良くなり平和な日常を
送っていたハズなのに、いつの間にかタマラセの力に目覚めてしまって…
みたいな所から物語は始まりますが、この主人公がいい性格してます。
「ツインテールの悪魔」「人間枯葉剤」などの異名を持つ
九里浜純(女の子です)といい、キャラクターは魅力的ですし心情描写も
いい味出てます。舞台がとてつもない田舎にあるのが、この雰囲気を作っている
要因だったりするのでしょうか。イチオシです。
極楽トンボ とにかく話が軽快で、実にテンポがいいですね。
気持ちよーく読めます。
細かいストーリーについては他の方のオススメ文を参照のこと。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:bk1] タイトル ダーク・バイオレッツ 7 神の書物
シリーズ ダーク・バイオレッツ
著者 三上延
イラストレーター GASHIN
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2636-9
発行年月日 2004-03-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
痴漢 このシリーズは最高です(・∀・)b
毎巻、常世の者やら幽霊さんと戦闘するホラーものです
最終巻になり展開も大詰め、皆挫けずも頑張ります
ネタばれ
とにかくこの作品は絶対オススメですヽ(´ー`)ノ
まつもとかなめ 幽霊を見ることができる「紫の目」を持つ神野明良と、幽霊に触れることができる「紫の手」を持つ御厨柊美の二人の高校生が主人公のホラーで、舞台となるのは、この世と「常世」を結ぶ「門」が存在するという街「神岡町」です。

幽霊ばかりが乗っていた「行き先のないバス」に捕らえられそうになったことがきっかけで出会った明良と柊美は、やがてそのバスの「乗客」が神岡町で起こっていた連続殺人事件の被害者であること、同様の事件が終戦直後に起こっていたこと、そして明良の祖父と柊美の祖母がその事件を解決したことを知ります。そして、祖父の残した「武器」を見つけ出した明良は、柊美とともに事件の解決に乗り出します。

しかし、このバスの事件は「始まり」に過ぎませんでした。明良と柊美、そして彼らとともに「常世」の秘密を知る人々は、「常世の門」の向こうより現れる「常世の怪物」との戦いを強いられるようになります。それは次第に激しさを増し、やがて一つの惨劇が神岡町を襲います。その裏に潜む「紫の者」の忌まわしき過去を知った明良と柊美たちは、大きな代償を払いつつそれに立ち向かうことになるのでした。

なお、このシリーズは1〜4巻が各巻完結の本編、5巻が短編集、6〜7巻が上下巻構成の本編ラストになっています。
ひさ 柊美はもう悲劇にしか進み様がなくて、彼女の全ての事情を知ってそれでも
尚抗おうとする明良との触れ合いが暖かくも切なくて痛々しくて……。最終章
である6、7巻の盛り上がりと、その先に待っていたエピローグの描き方はもう
素晴らしいとしか言い様が無くて。きっとこの結末は幸せなものだったと思いたい。
極楽トンボ 伝奇もの、というより感覚的にはよりホラーな方向に行ってる作品。
限定的な能力を持って、常世の者と立ち向かっていきますが、その先に待っているものは……
謎が徐々に明らかになる後半の展開、そしてエピローグには思わず涙したくなります。
どちらかといえば静かに書かれる「痛み」から目をそらすことが出来ません。
kaiei 伝奇ホラーアクションシリーズ、最終巻。
いやあもう、主人公とヒロインの二人の行く末がどうなるのか本当に最後までドキドキしっぱなしでした。
絶望系カップル、と言っても良いくらいの悲壮さが漂う二人でしたが、最終巻まで辿りつきました。

ラストが余韻を残す素晴らしいものになっています。
ぜひご一読あれ。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル ディバイデッド・フロント 2 僕らが戦う、その理由
シリーズ ディバイデッド・フロント
著者 高瀬彼方
イラストレーター 山田秀樹
レーベル 角川スニーカー文庫
書籍コード ISBN4-04-429302-3
発行年月日 2004-05-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
ハサン 終わらない戦い。諦めない人々。感動した!
おむらよしえ 高瀬彼方さんは、最近「いたい」描写で有名になったかと思いますが、彼の場合は「いたい」だけではなく、それを乗り越えるようなつよさが見受けられるが、私の好きな理由だと思います。
打ち負かされても、それだけではないところが必ずある。そして、この作品はそれがよく出た作品だと思います。
救いのない戦いに理不尽に放り込まれた。そんな中で、自分だったらどう生きるか。登場人物たちの絶望と希望を味わってみませんか?
最終巻が最近出版されました。これも含めてよかったです。
かげつ 憑魔に取り付かれるという天災にも似た不幸により、老若男女関係なしに隔離戦区へ閉じ込められて戦闘を強いられるという絶望的状況。
そんな中でラブバトルやらドつき漫才やらを繰り広げつつ、強くなりたい、大切な人を守りたい、と悩みながら足掻く彼らの姿に惹きつけられます。
mikazuki 世界中に忽然と出現した憑魔と呼ばれる怪物たち。
大量破壊兵器等をもって一度に大量に殺すと、その反動で出現範囲が広まってしまう。
そのために人類がとった対抗手段とは、隔離戦区と呼ばれる一定の範囲内に憑魔を隔離し、増えすぎないよう、殺しすぎないよう、その中だけで戦うこと。

主人公たちは人体に寄生する共生憑魔を体内に持つため隔離戦区に送り込まれ、そこで明日の見えない戦いを続けている。
決して勝利の見えない戦い。
それでも生きることをあきらめずに。

絶望的な状況の中でもくじけず、明るく強くせつなくそして儚く生き続ける彼らの姿は胸を打ちます。

榊ガンパレ小説にならぶ少年少女戦場もの。
息を飲む戦闘シーンや若者たちらしい青春真っ盛りのやりとりもいいですが、各登場人物の心理描写に非常にページを割いているのもこの作品の特徴です。
BAW WAO シリーズで支持します。全3巻です。
絶望的な状況下で、無理矢理戦わされる少年少女達の物語。
心理描写が上手い作家さんなのでキャラクター達の絶望・葛藤・逃避・克服が
鮮明に、これでもかと読者に痛く迫ります。
題材はダークですが、明るく、タフに、前向きに進もうとする話ですので爽快感と燃えもあります。
上記キーワードが、引っ掛かった方は、是非お手に取ってみて下さい。
練馬 「北関東隔離戦区」の中で、化け物相手に絶望的な戦いを繰り広げる少年少女のお話。複数のキャラの一人称視点から成り立っています。
設定が設定なので、高瀬さん御得意の悩んだり凹んだりといったややネガティブな心理描写が炸裂します。戦闘時などは、もうどうしようもなく怯えきってる状態にもなったりしますが、それを真っ向からねじ伏せて戦いに赴く様などは、まさに鬼才と呼ぶに相応しい名シーンです。
とにかく戦闘時にしろ、恋愛などの日常時にせよ、この人の心理描写は凄いです。
ぎをらむ 多分、私が今まで読んだスニーカー文庫の中で最も重く、熱く、迫力のある作品です。
現実は本当につらく厳しくて、容赦なくて、救いようがありません。それでも人間は生きていけるのだ、生きていかなければならないのだ、という高瀬彼方さんの強烈なメッセージが込められています。
絶望的な状況の中でも人として最後まで手放してはいけないものは何だろうか?、一番大事なものとは何だろうか?それを自分は持っているだろうか?と考えさせられます。
千秋 2004年度のライトノベルで最も面白かった作品は何か? と聞かれたら、私は『BLACK BLOOD BROTHERS』とで少し悩んだ末に『ディバイデッド・フロント』シリーズと答えるでしょう。それくらい面白かった。

生きるとはどういうことか。そんなことはよくわかりませんが、この作品を読めば明日から少しだけ頑張って生きていけるような気がします。

作中の登場人物たちが立ち向かうのは、どうもしようもないくらいの絶望的な状況。そんな状況が本当に私たちに訪れることは決してありませんが、代わりに私たちの周りには理不尽で納得できないことがいっぱいあります。
私たちはそういうものたちと戦って、日々生きています。だけど、ときには疲れてしまいます。
この作品はそんなときに読んで欲しい。この作品の中で登場人物たちは疲れたり、諦めそうになっても戦いつづけます。そういう姿を見れば、何か励まされるものがあるはず。

3巻のあとがきに書いてありましたが、この作品は私たち読者に向けられた戦歌(バトル・ソング)だと思います。是非ご一読を。
ひさ 期間対象外で完結巻の3巻は入ってませんが、是非全3巻まとめて読んで欲しい。
隔離戦区の下で決して終わる事の無い化物との激戦を繰り広げ、一日一日を
精一杯生き抜く少年少女達の物語。とにかく主要登場人物一人一人の感情描写
が半端でなく濃密。ここまでキャラクターの心に深く深く踏み込んでいる物語は
他に見た事が無い。当然気持ちの伝わり方や感情移入度の高さも半端じゃないです。
極楽トンボ 特殊な事情から北関東隔離戦区という戦場に押し込められ、未来の見えない戦いを強要された少年・少女達の戦いの記録。全3巻です。投稿期間には入ってませんが完結。
絶望感に打ち負かされ、挫折を味わい、後ろ向きになったりしながらもやがて立ち上がる登場人物達の内面が圧倒的な筆致を持って書かれています。
ほんとーに鬼気迫るかのような内面描写に関しては、すごい!の一言です。

とにかく一読の価値あり!!
寡作なこともあっていまひとつ知名度に書けるものの、その実力は一級品。
ぜひご一読あれ。
高空昴 「頑張ろう」
そういう気持ちを呼び覚ましてくれる作品です。

立ち向かうという行為を力強く描いた作品です。
絶望があります。悪夢があります。恐怖と苦痛なんか在り来たりです。そんな世界観と、そこで生きる登場人物たちが見せるものは、ただ一つの事柄。
不屈。
屈しないということ。
最終巻を含めて、胸の底から熱くなりました。

「明日の自分は今日の自分より確実に強い」
主人公・英次の言葉のような生き方ができればいいなあ。
応援メッセージ・イラスト部門
ぎをらむ この巻の248ページの挿絵には衝撃を受けました。普通、挿絵は見開きか左側のページにあって、右側のページにあることは珍しいという程ではないですがあまりありません。ですが248ページの挿絵は本当に効果的に右側に配置されていて、キャラに感情移入することができました。私がこの1年読んだ中でベストの挿絵だと思います。

[image:bk1] タイトル デュラララ!!
シリーズ デュラララ!!
著者 成田良悟
イラストレーター ヤスダスズヒト
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2646-6
発行年月日 2004-04-00
備考
書店 amz / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
おむらよしえ 東京は池袋に集まる若者たち。ある者は普通も高校生、ある者は情報屋、あるものは人身売買しているチンピラ、そしてあるものは……頭のない「化物」。
「バッカーノ!」シリーズでアメリカの若者たちの群像劇を描いた作者が書いた、単発もののまたしても群像もの。上手い!この人は群像ものがとても合っていると思います。いろいろなキャラクターの一部をぽっと見せて次にいく、という書き方がものごとに深入りしないこの世代の雰囲気をよく出しています。今回は池袋が舞台で、少しごたごたした感じが街の雰囲気に合っていると思います。たまに入るチャットのシーンが重要。
有里 現代の池袋を舞台にした、「頭のない存在」の物語。石田衣良作品に似ているのは舞台だけ。もっとブチきれてます。なにしろ「ヒロイン」が海外から渡ってきたデュラハン(妖精)で首のないライダーという設定。なんだよ、そりゃ。
でも作者が描きたかったのは、もうひとつの「頭のない存在」だったんじゃないかと思いますが。

ネットでチャットや掲示板に入り浸っている人じゃないと理解しにくいかもしれませんが、ネットをやっている人には結構リアルな話なんじゃないかと思います。ネットの実態をリアルに描いた作品として評価。
いわし 成田良悟先生が打ち出した3つ目のシリーズ。
ストーリー面は他の方が語られているので省略しますが、
やはりいつも通り、今までに無いキャラクター(奇人変人多し)の連発です。
このシリーズは成田先生の他の作品と比べても結構遊びが入っていますね。
電撃文庫の他作品の名前が平気で出てきたり、どこかで見た事のある名前のキャラが…
成田先生は後書きで叩かれる事も覚悟の上、とおっしゃってますが、
自分は全然アリだと思いますよ。
俺たちに出来ない事を平然とやってのける遊馬崎さんにシビれて憧れます。
waka 登場人物ひとりひとりに魅力があり、素直に「格好良い」と思うことができた作品。
また、あの集結の仕方、あの歪んだ恋には見事だと思わざるを得なかった。
永山祐介 弟に歪んだ愛情を注ぐ姉、「あるもの」に対して応えのない愛情を注ぐ弟。その弟を付回す、電波なストーカー娘。首なしライダーと闇医者の奇妙な、微妙な関係。日常からの逸脱に憧れる高校生の、日常と非日常。「人間が大好き」と公言するどこか論理のずれた情報屋。みなどこか狂っていますね。
でも、そんな狂った連中が織り成すラブストーリーだったりします。
黒雨 『バッカーノ!』のシリーズ一巻目しか読んでいなかったのですが、ずっと注目してたんですよ、成田良悟には。

というのも受賞したときの誰だったかのコメントがひどかったのです。大賞をとってもいい出来だったと思うのに。なんで大賞を取れなかったのかというと、審査員の一人のコメント「禁酒法時代を舞台にってのは……」とか言ってるのが凄くダメだなと思っていました。待てと。電撃文庫の包容力に禁酒法時代は含まれないのかと。すごくやりやすい素材じゃないかと。中高生向けということを考慮したとしても、禁酒法という存在というのはラノベとってとても面白い題材だろうが、と。そう憤慨して成田良悟を応援しようと思った、第何回目かの電撃ゲーム大賞の事だったのです。

いつのまにか、成田良悟は冊数こなして、ほどほどに人気が。応援とか以前に読むのが追いつかなくなりました。でも注目はし続けてました。

というわけで、成田良悟なんです。買ったんです。大学の文学部生協に置いてあったから。誰だよ、あそこに入れた奴。と思わなくもないですが。

内容に関しては、池袋を舞台としたドタバタなんですが、成田良悟は一見関係なさそうに思えるそれぞれの登場人物のストーリーを、一つの物語として収束させるのはすごく長けています。ライトノベル読んでる昂揚感感じます。
TD 物語としては『池袋ウエストゲートパーク』成田良悟風味、という感じで、現代の池袋を舞台にしたおかしな連中の話です。
この現代の、ってのがクセもので。この話ではケータイやインターネットが重要なファクターとして活用されています。そのため3年後や5年後、あるいは10年後に読み返すと、技術的な面でまた違った感慨が抱けるかもしれません。

ネタばれ
極楽トンボ 細かい部分は他の方のオススメにおまかせして、と。
作品内でのネットの描写のされ方が上手く、実際にあってもおかしくないような感じでした。臨場感も出てましたね。
奇人変人のオンパレードです。だーれも普通の人がいません。
それもまたよし。
只一人 この本の著者、成田さんの凄いところは「複数のキャラクターの書き分け」が異常に上手いところです。
どんな脇役でもちゃんとキャラが立っています。
一人一人が印象に残り、もう出てこないと思ったら、ひょんなところで出てくる面白さ。
ストーリーもきちんと完結していて、最高です。
麻由 まさか、まさか首から上のないヒロインに萌える日が来るとは………!
池袋、という現実にある都市を舞台にしながら、世界の雰囲気は成田作品の中でも最高にイっちゃってます。歪んで狂って、でも一途に誰かを愛する登場人物達は激ツボ。
作品の仕掛けも遊び心十分でもう本当に最高。
あれはリアルタイムで読んでいる人向けの楽しみだけど。ともあれ既に2巻も出ております故、オススメでございます。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル トウヤのホムラ
シリーズ トウヤのホムラ
著者 小泉八束
イラストレーター 海苔
レーベル 富士見ファンタジア文庫
書籍コード ISBN4-8291-1679-X
発行年月日 2005-01-00
備考 第16回ファンタジア長編小説大賞準入選受賞作
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
煉紅 複雑な人物関係の描写が個人的に好きな作品です。
水と樹の神の一族に生まれた火の神の少年東哉のひねくれ具合など人物も魅力的です。
古代神話が好きな人には特に勧めたい作品です。
ひさ 動きの激しいアクションシーンがメインで描かれていますが、より印象に残って
いるのは東哉と麻里の複雑で奇妙な関係を描いた部分。お互い好意らしきものは
全く抱いていないように見えて、実はそうだと悟らせないよう巧妙に隠している
ような部分も微かいだけど感じられる(特に麻里の方)。今の所は打算的な関係
の方が目立っていますが、いつ伏せている感情が見えてくるのか今後が楽しみ。
極楽トンボ ダーク系主人公、になるのかな?
今までの富士見ファンタジア文庫にはちょっとなかったタイプで、内面だけでなく外部との力関係も屈折しまくってますね。だがそれがイイ!
話としては日本神話的です。

この屈折ぶりがどう転んでいくのかが楽しみ。
応援メッセージ・イラスト部門

[image:amz] タイトル ネコソギラジカル 上 十三階段
シリーズ 戯言
著者 西尾維新
イラストレーター
レーベル 講談社ノベルス
書籍コード ISBN4-06-182393-0
発行年月日 2005-02-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
かげつ 「戯言だよな」が口癖の、やる気全くナシな大学生いーちゃんの語りによる『戯言シリーズ』クライマックスその1です。
いーちゃんが大学に入学して以来、毎月やたらめったら美男美女で天才がざくざく出てきて殺人事件が起きる訳ですが、ミステリを期待してはいけません。
これは『青春エンターテイメント』です。
ネタばれ
主要人物は大抵口癖をもっており、その生かし方、言葉遊びも実に秀逸です。
奈望梨義仁 ジャンルはおそらくミステリでしょうが、決してミステリを期待してはいけません。
この作者、西尾維新(ローマ字で書くと、上から読んでも下から読んでもニシオイシン)のすごいところは文章力。想像を絶するであろう語彙力。言葉遊びの大変うまい人です。
宝島社「このライトノベルがすごい!」では惜しくも2位。もしこの本が「ライトノベルとして読者に認知されていたのならば」1位をとったかもしれない作品。ま、戯言なのでしょうが。
Hunter 一応ミステリなんですが、この作品にそれを期待してはいけません。
この小説の最大の魅力は、『言葉』です。
これまでに、ここまで『言葉』をうまく使った小説はほかにありません。
登場人物も、かなり個性が立っていて、掛け合いを読むだけでも十分に面白いです。
ぜひぜひ、一度お試しあれ。はまる人ははまります。
黒原はいく ネタばれ
ザ・言葉遊び。これほど上手く韻を踏んだ台詞を、これほど多く(時に微妙に脈絡なく)多用し、世界観を崩壊させない……それどころか普通に面白い。こんな作者様はそうそう見られないですね。クセは強いが普通にオススメ。ヘタレ脱出ネタばれの主人公ネタばれもオススメです(笑)
こま 戯言シリーズ最後の3部作の序章。
これまでのシリーズ既刊を読んできた人にとって今作の登場人物の欄は笑みを抑えきれないのでは。
想像して待つ楽しさと早く続き読みたいという衝動とが変に絡ってます。
妙な気分です、実際。案外存外悪くないもんですがー。
ぜひ一読あれ。そして戯言の世界へ共に進みませう。
みどりや 「多分無理だと思うから、そう言ったんだけどねー。聞く耳なしって感じ。馬の耳に念仏、釈迦に説法だよ」
「その二つの諺(ことわざ)は意味が全然違うよ」
「でも、現象は同じ」
「まあ、同じだね。それに……彼女が馬だろうと釈迦だろうが、どっちにしたって、ぼくらには、関係のない話だけどね」
「うん、そうだね」

わたしは、こんなおしゃれな台詞が満載の西尾維新氏ならびに<戯言シリーズ>を応援します。
少しでも多くに人に読んでもらい楽しんでもらえたらいいなと思います。
でも、この応援文を読んでいるあなたは、馬かもしれないし、釈迦かもしれないんですよねー。

そして結局のところ、「バックノズルにジェイルオルタナティブ」。
西尾維新氏の作品を読むことになっている人間は、遅かれ早かれ、必ず氏の作品を読む。
そして今、あなたが氏の作品を読まなかったとすれば、変わりの誰かが氏の作品を読むわけで、この時代における西尾維新氏や<戯言シリーズ>の評価は変わらない。

そうだとすれば、こういう応援文を書こうと書くまいと、
「どっちにしたって、大勢には、関係のない話だけどね。」「うん、そうだね」
あれ?

じゃなくて、みどりやは西尾維新氏ならびに<戯言シリーズ>を応援します。
「わん」「……………」「きゃ、きゃぅーん……」
獅子介 戯言シリーズは僕がライトノベルに手を出すようになったきっかけの作品です。
で、これがその最終章その1。
斬新で、リズミカルな西尾維新先生の文章にはいつも酔ってます。ホントに。
そういえば、この作品は去年の9月発売予定だったんですよね。で、いろいろ諸事情があって延期すること5ヶ月。様々な憶測が飛び交いましたけど、読んでみるとそんなことが消え失せてしまうほどの作品でした。そして続きが気になる(笑)
竹さんのイラストも素晴らしいですよね。哀川潤は今回もまた美人で…。
次回の作品は期待して間違いは絶対にないです。
ブロンドちょこ いくら言葉を尽くしてもこの面白さは語りつくせない
しかし全てはこの一言に集約される
とにかく「読め」
読んで日本語の面白さに萌狂え
高空昴 まさしく「青春エンターテイメント」という文句がぴたりとはまる戯言シリーズ。
青臭さと言葉遊びに塗れた、けれどそれだけではない、つまるところ『面白い』この作品群を読まない手はないでしょう。

西尾作品はとにかく言葉の操り方が秀逸だと思います。
読んでいて「ああもう、本当に日本語って面白いなコンチクショウ」と思わされます。これもまた作中でいう「戯言」なのか、強烈すぎる浮世離れしたキャラクター達が、この言葉の波によってグイグイとこちらの中に入ってきます。
ああもう、面白いなあっ。

要点要点でシニカルさの抜けた「奮い立つ言葉」も大好きです。
ただただ「達観したふりをした」小説だと思ったら損ですよ?
只一人 自分はこの本を見て、読む前から感動していました。

「ああ……やっとでたか……」

とまぁ、そんなことはさておき。

期待通りの圧倒的な戯言っぷり。
この巻から膨大な量の伏線が徐々に展開されていきます。
ページをめくるごとに圧倒され、惑わされ、仕舞いには訳がわからなくなるという戯言を余すところ無く詰め込んだ一冊です。
極楽トンボ 普通の人間は出てこない、超人バトル。
ミステリは時々そういう要素がでてきたりもする、程度の認識で。
なんにせよ中毒性の高い内容で、戯れ言遣いの戯れ言ぶりもさすがの一言です。
おなじ語彙の言葉を1ページに渡って並べ続けるのを見るのは壮観です。
とにかく1にも2にも戯れ言、これに尽きますね。
ミズノトリ 西尾維新の代表作・《戯言》シリーズの完結編の序章。
いよいよクライマックス。
いーちゃんはこれからどうするのか、玖渚に出番はあるのか(いや、あるだろうけど)、
《赤き征裁》は父親を制裁できるのか、狐さんはこれからどうなるのか、
そして、崩子ちゃんは生き残ってくれるのか。(むしろこれがいちばん大事)
出夢くんも生き残って欲しい。(これはその次に大事)
とにかく、間違いなく、想像も出来ないような物語を創造してくれるだろう。
果たしてそれは最強のハッピーエンドなのか、最悪のバッドエンドなのか。
なんにせよ傑作であることだきゃー確かだな。
応援メッセージ・イラスト部門
秋山真琴 竹さんの描くキャラクタは、何て言うか、浮世離れしている。きっとこの世界とは別の、突飛な人々が破天荒な生活を送っている世界を、竹さんは垣間見ることができるのだろう。

[image:amz] タイトル ネペンテス
シリーズ
著者 清水マリコ
イラストレーター toi8
レーベル MF文庫J
書籍コード ISBN4-8401-1158-8
発行年月日 2004-10-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
応援メッセージ・小説部門
rokugomarunisai 著者初の短編集は、雑誌連載時『蝶はすぐ死ぬ』を加筆、改題したもの(それにしても清水マリコはタイトルが巧い。勿論それだけではないが)。『嘘つきは妹にしておく』『君の嘘、伝説の君』路線とはひと味違い、どこか甘やかで、そして残酷という、一種の童話を編み出すことに成功している。
強調して強調しすぎることはないだろうが、清水マリコをMF文庫Jで書かせた編集者には拍手を送りたい。
ネタばれ
mikazuki かくも美しい現実と虚構の狭間の物語。
清水マリコさんのオリジナル作品は共通して疎外されたものたちがテーマになっています。
現実に疎外され虚構の世界に心を寄せた人間が現実と虚構をつないでしまったとき。
それを描いたこの連作短編はとくに美しく、時に残酷で冷たい。
それでいて作品全体からやさしさを感じるのは清水マリコさんの温かみのある文章のせいでしょうか。

嘘シリーズやゼロヨンシリーズよりも暗黒童話的な色合いが強く、バロックシンドロームが好きだった人にもお勧めです。

表題のネペンテスとは食虫植物ウツボカズラのこと。
甘い密を分泌し、おびき寄せた虫を罠に落とし込みゆっくりと消化していくのです。
登場人物たちもまた甘く香るネペンテスに引き寄せられた虫たちなのでしょうか?
toshi-ko プチ不条理だったり、少女耽美ホラーな短編集。

04シリーズや、嘘シリーズとは全く違う作品なのでしょうが、04シリーズのトオが登場しているだけで何らかの関連性をイメージさせられてしまう所がこの作品の特徴でしょう。

オリジナルの創作童話の独特な雰囲気が、清水マリコさんの真骨頂!?

登場するヒロインがなんかイタイ系ばかりで、主人公に至っては、シスコンで、ネタばれなんだか西尾維新作品を読んでるみたいな雰囲気にさせられてしまいました。
極楽トンボ 清水マリコさんの他シリーズに比べ、暗黒面に舵を取った連作短編集。
とはいえ、基本的に清水マリコさんの作品はどれかひとつ実際に体験してみて、そこで肌に合えば他のどの作品に手を出してもまず後悔することはないと思います。
まずはどれでもいいからチャレンジすること。

暗黒童話系(と言ってしまっていいのかな?)のお話が好きな人にもぜひおすすめしたいところです。
各務桜花 舞台を同じくした短編集。主役もほぼ同じで、特別な力を持つことがトラウマになっている少年と少女。
それぞれで起こる出来事は、日常どころか完璧に非日常なのだけれど、それでも、どこにでもありそうな都市伝説を絡ませたりすると、近く感じられてしまったり。
日々の中にある、不安など、微妙な要素を描くのが上手い作家さんだとは思っていましたが、これは特に良く現れていて、お気に入りの作品です。
そうそう、「ゼロヨン」シリーズを読んでおくと、ちょっとニヤリとできます。
リッパー 嘘つきの話と「ゼロヨンイチロク」のいいとこ取りみたいなところがあって、とても良い雰囲気。

怖い話が多い中に不意に主人公の妹が無邪気に兄を慕ってる描写があったりして、これがまたえらく効果的なのでありますよ。 よーし、お兄ちゃん、まみのかわいらしさに萌え転がっちゃうぞー(←まんまと妹萌えにのせられる人)。

…ということで、副題は「いぬみみは妹につけておく」でいいですか?
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[image:amz] タイトル バッカーノ! 1933 下 THE SLASH 〜チノアメハ、ハレ〜
シリーズ バッカーノ!
著者 成田良悟
イラストレーター エナミカツミ
レーベル 電撃文庫
書籍コード ISBN4-8402-2850-7
発行年月日 2004-11-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
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かげつ ものすごくわかりやすい。
このシリーズを読むたびに思う感想です。
人物の内面が浅いわけでもなく、話の筋が先に読めるというわけでももちろんなく、ジェットコースターのような怒濤の展開なのに、
それぞれの思考と感情がすとんと落ちてくる気がするんです。奇人変人大集合なのに。
あと、毎回溢れんばかりのラブにもやられてます。
ネタばれ
麻由 膨大な登場人物に錯綜しまくるストーリー。ともすればしっちゃかめっちゃかになりそうな展開を、分かりやすく面白く仕立て上げられるのは成田良悟ならでは。もう職人芸ですね、ここまでくると。
ということで(良い意味で)相変わらずのバッカーノ!です。カップル多数成立ににやにやしました。ここまで多種多様な登場人物がいるのに嫌いな奴がほとんどいないのも珍しいことだなぁ。
いわし 今回も大勢のキャラクターが相変わらずのバッカーノ(イタリア語で"馬鹿騒ぎ")です。
1930年代編もいよいよ大きく話が動いてきましたね。
自分は第1巻以来フィーロのファンなので、やっと話に絡んでくれたことが嬉しくもあり、
その活躍の少なさが少し悲しくもありました。
予想もつかない展開と、そのスピード感、脇役愛。どれをとっても自分のツボです。
しかしネタばれなぁ…自業自得とも言えるけど。

シリーズ全体通してオススメです。
未読の方はとりあえず第三巻くらいまで読んでみてはいかがでしょう!騙されたと思って。
紙様 キレた連中のバカ騒ぎ、「バッカーノ!」の醍醐味がギュッと詰まった一冊。
大勢のキャラ(ほとんどが変人)が所狭しと動き回るし、舞台も場面も二転三転するのに不思議とすんなり追っていける。成田作品特有の「多視点による物語の構成」という観点で見てもかなり高いレベルで仕上がっているのではなかろうか?

ネタばれ
極楽トンボ よくもまあこれだけ大勢の登場人物が動き回れるものだ、と。
しかもそろいもそろって癖だらけ!
すごいの一言。
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[image:amz] タイトル パメラパムラの不思議な一座
シリーズ
著者 葛西伸哉
イラストレーター ぽぽるちゃ
レーベル ファミ通文庫
書籍コード ISBN4-7577-1873-X
発行年月日 2004-05-00
備考
書店 amz絵 / bk1絵 】
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極楽トンボ 作りがかなり地味である、という点で損をしている感がある作品。
旅芸人の一座が主要登場人物というのは一見ありがちに思えます。しかしさにあらず。
一座の出し物に演劇があり、しっかり劇中劇があります。
しかも物語の中では重大な鍵を握っているのです。

演劇を扱ったライトのベルはかなり稀有な部類なので、ぜひぜひ一度お試しを。
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