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日下部匡俊先生からのメッセージ


 えーと、くさかべと申します。なんで開いて書くのかというと、たまーに間違って読まれちゃうことがあるからです。字面が漢字より好きってのもあるんですが、それは関係ないですね。

 ライトノベルは、いま、非常に活気ある状態にあるといえます。部数もさることながら、かつてないほどに多種多様の内容の作品が刊行されているわけです。裏を返せば、混沌としているともいえるわけですが。
 とはいえ、その混沌の中から、まぎれもない傑作佳作が登場しているわけで、わたし自身、いま一番面白いジャンルのひとつだと感じています。
 このたびは、ライトノベル・ファンパーティーなるイベントが開催されるそうで、わたし自身、このジャンルの末席を汚す立場として、このイベントの成功を期待しています。いくらライトノベルが元気とはいえ、読者の数はコミックに遠く及びませんし、まだまだ潜在的なファン層が眠っていると思うのです。
 このイベントによって、そうした新たな読者たちがライトノベルというジャンルに触れ、また、従来のファンのみなさんが、新たな楽しみや作品を再発見するきっかけができれば、これ以上のことはないと思います。

 いや本当に、昨今は、ライトノベルとして書かれたものが一般小説として認知されてるという例も多く出てきていますし(って、こういう書き方すること自体変なのですが。ライトノベルも、小説の一分野には違いないわけで)、ヒット作も増えていて、このジャンル自体がとても注目されるようになってきていますね。
 自分としても、こうした状況に乗り遅れないよう、とりあえず気合い入れていく所存であります。本当に。まるでいままで気合い入ってなかったみたいですが。〆切りの直前だけは、人並みはずれた気合いが入ってる自信はあるんですけどね。
 ……ダメかも知れんなあ、ううむ。

 五月くらいにソノラマ文庫から、『剣の聖刻年代記』の新刊を出す予定です。あと年内にワース関連とそうじゃないので大きな動きが……あればいいな。


紹介

96年、ソノラマ文庫「『黒き鉄の進軍』剣の聖刻年代記1」にてデビュー。
「剣の聖刻年代記」シリーズとして多くの著作がある。シリーズ最新作は04年11月発表の「『魔峰の昏き月』残月の闇龍3」になる。
また、ジャンプJブックスから「NARUTO」のノベライズ小説も発表している。

【公式サイト】 「わしの部屋 ver1.0」
<http://www.mahbott.to/>



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