新作がなかなか出ない野尻抱介です。ごめんなさい。今年こそなんとかする予定です。
さて、「ライトノベル」という呼称は今でも嫌で嫌でしょうがないんですが、ついに定着してしまった感があるので、もう降参することにします。ともかく言葉が定着したので、ハンドリングしやすくなりました。昨今のライトノベル・ブームの一因かもしれません。
私がライトノベルの仕事を学んだのは富士見ファンタジア文庫です。そこは十代の煩悩と願望に忠実で、ドライブ感は一流ですが、いまでは「ちょっとかっこわるい」レーベルかもしれません。その後、電撃文庫などで「かっこわるくないライトノベル」が脚光を浴びました。この新しい、かっこわるくないライトノベルは、私にはどうもピンとこないので、ろくに研究しないままになっています。
それでも、次に仕事するならライトノベルにしようと思っています。もはや読者との間に同時代性はありませんが、語れることはあると思うし、昨今の情勢では、読者が若者ばかりとは限らないからです。
紹介