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作品評  /  イラストへの評を見る。
AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 1<上>

著者 : 川上稔
絵師 : さとやす(TENKY)
ISBN : 4-8402-2389-0
page : 386p


ホンヨミ /
  私が最強のライトノベル作家として認識している川上氏の新シリーズです。いろんな意味で面白い作品です。オススメ。
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七占 /
  記念すべきAHEADシリーズの1作目。
正直、最初は都市シリーズのイメージが強くて(主に世界観)、「全竜交渉?なんだ、もう戦争終わってるのか。アクションものじゃあないのか?」などと思いページをめくっていたのですが、いやあ軽率でした。
『概念』を使った不思議世界。本来ならいまいちわかりずらいものであるにも関わらず、読者に納得させさらに先を読ませたいと思わせる構想力はさすがだと思います。
所々にあるギャグをいれるタイミングがよく、ほかのシーンとの構成がよいので厚めの単行本なのに読了までの時間はわずかでした。
これから何冊続くシリーズかわかりませんが、きっと随所に伏線を大量に張っておいて、最後にはでっかいどんでん返しがあるんだろうなぁと思いつつ、最後まで期待を(良い意味で)裏切り続けて欲しい作品です。
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KAL /
  都市シリーズに続く川上さん待望の新シリーズ。まぁこれには投票しないわけにはいきますまい。
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NBF /
  川上稔さんの新シリーズ、AHEADシリーズの第1作。
都市シリーズとは違ったテンポと、かつて無い分厚さ、作品の奥深さに脱帽です。今まで以上に個性的なキャラクター達と、洗練されたギミックの数々。都市シリーズを未読でも、何ら問題はありません。
これは是非とも読んでおくべき1作です。
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コポ /
  キャラクターたちの個性もさる者ながら、独特の世界観が良いです
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なのだぁ /
  川上ワールド、っていう感じですねー。
この後に続く全巻に言えますけど、描写が欲しいところにもっちりあるっていうのがうれしいです。
何よりも、地元サイコー! SFサイコー!(ヲ
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高空 昴 /
   川上稔氏といえば、その独特の世界観とキレ味のある文体が特徴的な「都市シリーズ」の作者として有名だと思う。「都市シリーズ」はライトノベルの中にあって、一際異彩を放つ世界観ゆえに、読者を選ぶ作品が多かったように思う。
 物語の面白さに触れる前に、その世界観に適応できるかどうか、そんな印象がある。
 先に断っておくが、都市シリーズの物語の筋はきわめて王道的であり、胸を熱くするエキサイティングな物である。ここで言いたいのは、川上氏が描き出す世界観が独特であるということだ。
 そんな都市シリーズの書き手が新たに描き出すシリーズ「AHEADシリーズ」の第一巻が、この「終わりのクロニクル1<上>」だ。
 まず第一印象は「分厚い」ということ。
 川上氏の作品は基本的に長い。一般的なライトノベルの倍、時には三倍の分量で書かれている。この作品もまた、例外ではない。
 読書初心者はここで怖気づきがちだが、それでこの作品を避けるのは早計だ。
 断言しよう。
 「AHEADシリーズ」は面白い!
 この分厚さが、読んでいく内に期待と快楽になるほど面白い。
 文体のキレ味は健在であり、描写や表現も丁寧だ。文の区切りや改行もテンポよく、とても読みやすい。長いのは、この物語を「面白く書く」のにそれだけの量が必要だというだけに過ぎない。
 そう、この作品は「分厚い分だけ面白い」という一級のライトノベルなのである。強烈な個性のキャラクター達が軽快かつ重厚に動く様は読者を飽きさせない。
 世界観自体はやはり独特だが、都市シリーズと比較すると、はるかにとっつきやすい物に仕上がっていると思う。
 川上作品の入門書としても最適かもしれない。

 個性的かつ面白く、それでいて「王道的」な作品が読みたい方は、ぜひ川上作品を体験してほしい。
 その際には、私はこの「終わりのクロニクル」を推薦しよう。
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細草 /
  この癖のある世界観がたまらない。
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九乃 /
  記念すべきAHEADシリーズ1作目
先の巻を読んでから冒頭を読み直すととんでもない伏線が張ってあったりする
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枕返し /
  アクの強い川上作品の入門にこれほど適したものはないでしょう。
相変わらずの疾走感あふれる表現、独特の造語、例の描写など。今までの川上テイストは残したまま川上初心者にもやさしい仕上がりになってますので、今までなんとなく都市シリーズを敬遠してた人にも安心です。
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K−スケ /
  色んな意味で衝撃を受けました。
ストーリーや設定はもちろん、
なにより主人公たちのいっちゃってるトークが
もう面白くて面白くて。
著者の川上さんは何でこんな事思いつけるんだろう?と
思ったらあとがきを読んで納得。
あとがきまで面白いという作家さんもすごいです。
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N.N /
  個人的には都市シリーズよりも好きです〜
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ELL /
  いや、すばらしい。
燃えて、萌えられるすばらしい一品です。
新シリーズと言うことで今まで分かりづらかった設定なども遙かに取っつきやすくなってます。
今まで「都市シリーズ」と言うことで敬遠していた方もこれを機に読んでみてはいかがでしょうか。

<注意>
都市シリーズの頃から顕著だったアレ方面の描写は異常なほどパワーアップしています。お気を付け下さい
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天宮・総一郎 /
  「読んでもさっぱり分かんねぇんだよー!!」
「造語多すぎぃ〜!!」
と言われ続けた川上作品ですが、やっと(少しは)分かりやすい
シリーズが出ました。
最初にあらすじを。


「『個性がない』ことと、『本気になれない』ことを
 悩みにしていた高校生の少年、佐山・御言は、
 春休みに突然、巨大企業IAI(出雲航空技研)に呼び出される。
 そして、60年前にこの世界が10の異世界と戦い、そして
 それを滅ぼして今に至ることを知る。又、その
 滅ぼした者達の名の中に祖父・薫の名があることも。
 
 さらに、この世界がマイナスの概念に侵食され、
 滅びの一途をたどっていることを知る。
 滅びを防ぐためにはかつて滅ぼした10の異世界の 
 生き残り達と交渉し、彼等が持つ10の巨大な概念の塊
 『概念核』を開放しなければならない。
 こうして御言は『概念戦争』、最後の戦いに巻き込まれてい     く・・・」

大雑把に言えば、こんな話。
分からないという人は最寄の本屋に行って、
買って読んでみましょう。



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Joshua Tree /
  読んだあと、いつのまにか本棚に都市シリーズがそろっていました。
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ED-purple /
  AHEAD!AHEAD!GO AHEAD!…と。
都市シリーズの川上稔が始めた新シリーズの第一作。
相変わらず誰にも真似することの出来ない川上メイド世界観。
キャラクター設定も上手い。
主人公「佐山・御言」は通常の主人公の少し斜め上を行く破天荒ッぷり。
それにヒロインは2人。
美少女「新庄・運(さだめ)」と美少年「新庄・切(せつ)」。
まあこの2人の関係は終わりのクロニクル2の下で明かされちゃうわけなんですが。
さらに、特殊な世界観のせいなのかものすごくサブキャラが充実してる。
とてもここだけじゃ書きつくせないほどに。
もう、このシリーズが昨年だけで4冊も出ていることに驚きを隠せない。
並みの物書きじゃコレだけ分厚い本を4冊も出せない。
さすが川上稔!すごいぞ川上稔!ライトノベルの王様だよ川上稔!!

ココまでダラダラ書いてきたけれどこれだけは言っておく。
読んでないやつは読め。読んだやつは読み直せ。確実に面白いはずだ。
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まるお /
  燃えます、萌えます。
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にわか読者の名無しさん /
   萌え小説=エロ小説ではありません。当然ですね。
 萌え小説=ライトノベルでもありません。微妙ですね。
 実際、ここ数年のライトノベルの大半が萌え要素を含んでいます。ティーンズ向けレーベルでは、萌えの中に微エロを含むのが基本のようです。(萌えの定義は割愛) ですが今から約五年前、全年齢対象、少年少女向けレーベルの電撃文庫で堂々とエロ小説を書いた野郎がいます。それが、川上稔です。(誇張無し)
 川上氏の作品は基本的に『少年少女の性長(成長)物語』です。倒すべき敵が存在し、パートナーと共にそれを打ち破ります。下手すればベタの一言で片付けられてしまいますが、氏は濃厚な舞台設定と、スピード感ある戦闘シーン、そして彼の小説では既にお約束と化したエロシーンで、傑作と呼べる作品に仕上げています。
 終わりのクロニクルも例に洩れず、主人公佐山御言(サヤマミコト)と、ヒロイン(?)の新庄姉弟、そしてその仲間達が、十ある異世界の住人と戦うお話です。前作、都市シリーズでは第二次世界大戦を下敷きにした話がいくつかありましたが、今作では、各地に根付いた神話を元に話を作っています。いわば、「川上氏の書く世界の神話」でしょうか。1では、北欧神話内のヴォルスンガ・サガが元になっています。
 1(上)では、約半分のページを使い、世界観等の設定や、歴史が語られています。そして、1(下)では、一つ目の異世界の住人との戦闘、決着までが書かれています。氏は、既刊十六冊(1(下)発売時)全てで戦闘シーンを書いてきました。その彼が描く戦闘は、スピード感に溢れ、終結までを一気に読ませてしまいます。
 さて、川上氏は既刊二十冊(現在)中、十三冊でエロシーンを書いています。全年齢向けでエロとはけしからんと憤る方もおられるかも知れませんが、このエロシーンは全て、書かれるべくして書かれたものです。必然です。つーかチャレンジャーです。1(上)では主人公の佐山が、新庄弟の胸を揉みしだきます。下巻では男風呂が舞台です。ヤバイですね。なお、BLではありませんのでご注意ください。
 ただ、氏の文章は読みにくいとの評をよく目にします。独特の文体と、地の文の視点が原因のようです。また、濃厚な設定が苦手な方は1(上)で投げ出してしまうとか。
ですが、個性溢れ過ぎるキャラクター達と、彼らが行う漫才。そして戦闘、エロス。熱さと笑いと萌え、この作品はライトノベルの重要要素全て含め、それを完璧に仕上げています。軽い設定のライトノベルは読み飽きた。そんな方にうってつけの、お勧めのシリーズです。

(単体の完成度としては1(下)が既刊では一番だと思い、これに投票いたしました)
 
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熾水 /
  待ちに待った川上稔氏の新シリーズ!

概念そのものが違う世界との戦いが、読む者をあっと言わせます。
活字が脳内を高速で流れていくようなスピード感は、都市シリーズの頃から変わらず。
登場するキャラクターは、ちょっと詰め込みすぎの感があるものの強烈過ぎる個性が読む者を虜にします。
って、完璧に信者の感想ですね。

最後に一言。
相変わらずの川上節とも言うべき世界観(造語バリバリ、設定細か過ぎ)ですが、過去の都市シリーズに比べれば遥かにとっつきやすいかと。
氏の作品を手に取ったことがない方は、まずこのシリーズからいかが?
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T.L /
  電車の中で周りを気にしながら、馬鹿だ、と苦笑しちゃいました。
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神無月 /
  どのシリーズに入れていいものか判らないので1作目に。
私はこのシリーズがとにかく好きです。
都市シリーズに負けず劣らない設定の濃さ、個性豊かなキャラクターの数々に名言と場面の格好よさとギャグの面白さです。
特に私は佐山と新庄のコンビがかなり気に入っていたりするのですが、そのほかのキャラクターもかなりお勧めです。
個性が強すぎるためかなり人を選ぶ作品ではありますが、一度嵌れば病み付きになります。
また、シリーズを重ねるごとに面白さを増していく作品です。
とにかく一度手にとって見るのが吉だと思います。
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山村 洋史 /
  戦争そのものでなく、戦後の交渉メインのお話は個人的に初めて読んだように思います。
主人公である佐山・御言の無茶苦茶っぷりとボケとツッコミの多さが楽しい一冊。
女性陣の男子に勝る格好良さとその世界観が魅力的な逸品です。
個人的にはSfが一番のお気に入りです。
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